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異世界転生勇者物語  作者: 照師
導かれし者の帰還
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導かれし者の帰還 その4

「なんか楽しいそうッスね」


足音が遠ざかっていく。


…助かった。

しかしミューネが!大丈夫か!?

中を覗いてみる。


「やめなさい!」


するとミューネを庇うようにして、ナキが彼女の前に立っていた。


「ちぇ、おい!そっちはどうした?」

「えっ?…なーんもなかったッスよ」

「そうか」

「おいおいレックス、レディーはもっと丁重に扱うもんだぜ、なぁ?」


そう言ってニヤニヤとナキに近づいて行く細マッチョ、

なんだアイツ?何考えて…。


…しかし、胸が暖かい。


腕をつかんだ細マッチョが、ナキを引き寄せた。

あのヤロウ!


…それにしてもなんだか不思議な気分だ。


…なんだろう?さっきまであんなに怖かったはずなのに、胸が心地よくて、なんかボーっとする。


…そうだ!こいつらまとめて吹っ飛ばしてしまえばいいんじゃないか?


「何すんの!」


顎をつかみ顔を寄せていくジョー、


ヤベー!ナキになにすんだ!

一歩踏み出し、中に入ろうとしたその瞬間!


「嫌、やめなさい!」


バチーン!


ナキが強烈な張り手をジョーの顔にお見舞いした。

さすがナキ姉!

するとジョーの表情がみるみる怒りの表情へと変わっていく。


「コノォ、アマァー!!」


ヤベー!助けないと!

ジョーが腕を振り上げた瞬間、俺はスイングドアを開け中に入った。


「誰だテメー!?」


するとさっきまでニヤニヤと様子を見てた熊男だったが、俺に気付いた瞬間凄みを効かせたダミ声で怒鳴った。

その声でジョーは、腕を下ろし、こっちを睨み付けてくる。


…カターン、カターン。


スイングドアが戻っていく音が響いてる。

俺に気付いたナキがホッと笑みを浮かべ叫んだ!


「アレス!」


フゥー、間一髪だったな…しかしこんな時だってのになんだか不思議な気分だ。


「なんだテメー!」


下っぱが睨み付けながら近づいてくる。


…怖くねぇ!

睨み返すと警戒するように横に動き背後に回ろうとしている。


…挟み撃ちにするつもりなのか?


「ハッハッハ!なんだこいつ?」


何?

急に笑いだしやがって!


「どうした?」


突然笑いだした下っぱにダミ声が問う。


「せ、背中にウサギの人形なんて担いでるッスよ。オメーどんな趣味してんだ?ハハハ」


ウサギの人形?…あ!

チラッと背中を見てみる。そーいやラッシュウサギ担いだままだっけ。

しかしこいつ本物と偽物の区別もつかないのか?プププ。

やれやれ、横で笑う下っぱを無視してナキに近づく。


「大体の事は子供たちに聞いた。ナキ、ミューネ達も怪我はないか?」

「ええ」


よし!

怯えるナキたちに諭すよう笑顔を作る。


「後は俺に任せて、ここから出て」

「おい!テメー!何シカトしてんだ」


威勢よく下っぱが近付いてくる。


「おいウビ、そいつは人形じゃねえ、本物のウサギじゃねぇーか!」


さっきまで睨んでたジョーだったが、ウサギに気付いたようで呆れたようにつこんだ。


「え?」


細っちょの厳つくしてた顔が途端に間抜け顔になる。


「やれやれオメー、本物と偽物の区別もつかないのか?呆れたやつめ」

「ガハハハ、ったくウビが、だからナメられんだ!しかし美味そうなウサギだな…、ろくなつまみがなくてちょーどよかった!おい小僧!そいつを置いてとっとと失せな」


小僧だって?熊男!俺、16だぜ?くそー、確かによく童顔で可愛いねって言われるが…それって男としてどうなんだ?

それにしても鋭い眼光で鞘をさすりながら脅してくるなんて…、


しかしこんな大きな熊男相手でも不思議と怖くない。

今は、なんとかなる気しかしねえー!


「お前ら盗賊にやる物なんて何も無い!そっちこそ、痛い目みる前に失せるんだな」

「なんだっとぉぉぉ!!」


すると怒り狂った熊男が机をつかみ放り投げた。

机や陶器は、もの凄い音をたて飛び散り、驚いたナキたちの悲鳴が響く、


「「きゃー!!」」

ヤバイ!このままじゃナキたちが危険だ!

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