導かれし者の帰還 その3
検索っと、
大男は……。
~レックス~
Lv.16 盗賊Lv.7
HP380 MP90
攻撃力 104
防御力 88
素早さ 61
けっ…桁が違いすぎる。
ヤベーぜこりゃ!
それに腰にさげた曲刀、
…あんなのくらったら一撃で御陀仏だろ?
ふざけんなよ!どうすりゃ?
…!
と言うことは……もう一人のやつも……。
~ジョー~
Lv.15 盗賊Lv.7
HP350 MP180
攻撃力 94
防御力 82
素早さ 101
やっぱり!冗談じゃないぜ…こいつも曲刀ぶら下げて、無理無理、こんなの不可能だ!ずらかろう。
…しかしもう一人のひょろそうな奴なら、なんとかなったのか?
一応、検索っと。
~ウビ~
Lv.12 盗賊Lv.5
HP260 MP80
攻撃力 65
防御力 71
素早さ 82
こ、こいつですら遠く及ばない…。
そもそも木剣と曲刀じゃ話しにならないよな。
それにこいつも体格はどうあれさすがは盗賊、人相最悪だ。
…よし!とんずらするか!
アレスは逃げ出した。
…なーんちって。
「にーちゃん?」
わっ!!
誰だ!?
突然声をかけられとっさに振り返る!
「はぁー」
ビックリしたー!!
なんだ、いたずらっ子の…ユーリか!!驚かせやがって!
…しかし悪気が無かったのか、大きく見開かせた目は輝いていた。
そして小声で話しかけてくる。
「まだ行かねぇのか?あんな奴ら早くやっつけてくれよ!勇者なら余裕だろ??」
何言ってんだこいつは?
どこをどう見れば余裕に見えるんだ!?
しかしここは上手くごまかさないと…。
小声で話し返しかえしながら、
「何しに来た!危ないだろう?今すぐあそこに隠れてなさい!」
建物の死角を指差す。
「えー!だってー、なかなか行かないんだもん…早くやっつけくれよ!」
そんな疑いのない眼差しで、んなアホな事さらっと言ってぇ!
…しかし納得して、向こうで隠れていてもらわないとな…。
「いいかいユーリ、何も考えないで向かって行くのは勇者とは言えない、ただのおバカさんだ」
「そーなの?」
「うん、勇者ならまずは、こーやって、相手の事をよーく見て観察するんだ」
「観察?」
「そう、相手は何人なのか?どんな武器を持ってるんだろう?そして隙はないだろうか調べてるんだ。分かったかい?」
「へぇー!そうなんだ!」
ふぅー、なんとか誤魔化せたな、まー嘘はついてないし、早くこの子を向こうにやって逃げる試算を…。
「そう!だからきちんと調べ終わったら行くから、向こうで隠れて」
「なんだか外がガヤガヤうるさくねえか?」
声が聞こえた!
げっ!バレたか!?
今のは細マッチョの声?
…気付かないうちに声が大きくなってたのか?
「そうか?」
ん?このダミ声は、大男!
そうだ!勘違いだ!熊男!
熊みたいな大男だから熊男と呼ぼう。
「俺、見て来るッス」
だー、
来んじゃねぇ!ぺーぺーが!
足音が近づいてくる。
ヤベー!どうしよ…。
ふとユーリを見ると顔が強張っている。
威勢がいいからって、所詮は子供か、
…あーもう!こうなりゃ、やるしかないのか!?
ユーリを隠すよう背を向け、そっと立ち上がり、木剣に手をかける。
ちっきしょう、どーすりゃいいんだ!?
…今、可能性があるとすりゃ、光の波動!
吹っ飛ばすエネルゲイアしかない!
こうなりゃ一か八かそれでこいつを吹っ飛ばすしか…。
嫌、こいつだけ吹っ飛ばしてその後どうするんだ?
足音がすぐそこまで近づいてきた。
ダメだ!考えてる暇がねえ、もうすぐそこだ。
…やるッきゃねぇ!!
「フゥーー。…ハーーッ…」
深く深呼吸し心を落ち着かせ、息を吐き出しながらあの光を思い出す。
…あの暖かい…ヒ…カ…リ、
「きゃぁ!やめてください!」
すると女性の悲鳴が!
なんだ!?
この声はミューネ!
突然の悲鳴に中断した。
…しかし胸が暖かい。
「グワッハッハー、目の前にあんまりにも可愛いケツがあったからつい」
なにぃー!なんてこと!!




