異世界召喚でチート能力・ウォッシュレットに目覚めた僕、ハズレスキルだからと追放しようとした王様に使ったら脱糞させてしまい処刑されそうになったので、異世界の空でうんこをまき散らしながら逃走します
ウォシュレットは株式会社TOTOの商標登録商品です。小さいツが入っているのでセーフ。
「チミ、追放ね」
「待ってください王様! 王様はウォッシュレットの素晴らしさを知らないからそう思ってしまうんです! 体験すればハズレスキルなんかじゃないって分かります! という訳で体験してみましょう! 『ウォッシュレット』!!!」
「うおっ、な、なんじゃ、尻に刺激が……! お、おおっ、とめっ、とめろぉっ、ンアッーーー!!!」
ボリュリュリュリュリュッッ! ブリュッ! ブリュリュリュリュ!!!
謁見の間が、静寂に包まれた。あ、ごめん、嘘です。王様がうんこ漏らしてる音だけまだ聞こえてます。
一緒に召喚されたクラスメイトたちが、信じられないものを見る目で僕を見ている。
王様の周りにいる豪華な格好をした人たちが、壁のところで等間隔に並んでいる鎧姿の兵隊さんたちが、信じがたいものを見る目で王様を見ている。
そして、うんこを漏らす音が消え、今度こそ謁見の間が静寂に包まれた。顔色も表情も抜け落ちた王様がゆっくりと僕を指差し、
「テメー処刑な」
「「「「「「うおおおおおっ!!」」」」」」
「うおおおおおお!? 『ウォッシュレット』! 『ウォッシュレット』!! 『ウォッシュレット』ォォォ!!!」
「ヒギィ!?」「らめぇ!!」「イグゥ!!」
僕に向かって飛び出してきた兵隊さんたちに向かって、『ウォッシュレット』を乱発する!
逃げる逃げる逃げる! あっ駄目だ。扉には兵隊さんたちが集まっている。どう見ても『ウォッシュレット』では突破できる気がしない。他に逃げ道は―――
窓!!
近くにいた兵隊さんに『ウォッシュレット』を使って腰砕けにし、窓枠を掴んで身を乗り出す。
めちゃくちゃ高い場所だった。無意識に玉袋が縮み上がりお尻の穴が締まる。飛び降りたらどう考えても落下死間違いなしの高さだ。
「「「「「「うおおおおおっ!!」」」」」」
後ろから怒声が聞こえる。迷ってる時間は無い。僕は覚悟を決める。
「『ウォッシュレット』!!!」
窓から飛び降り、自分を対象に『ウォッシュレット』を発動した。王様の脱糞中も悲鳴を上げなかった女子たちの悲鳴が聞こえた。『ウォッシュレット』で、お尻の穴に温かさを感じながら、僕は異世界の空を―――
あ、駄目だこれ出る。
王様や兵隊さんと僕との違いは、ずばり経験の差だった。経験があったから一瞬だけ耐えられた。経験が無ければ耐えられなかった。そして決壊する寸前、僕はパンツごとズボンを脱いで、
ボリュリュリュリュリュッッ! ブリュッ! ブリュリュリュリュ!!!
お父さん、お母さん、事件です。僕は今、異世界の空を、お尻を丸出しにして脱糞しながら飛んでいます。
下から悲鳴が聞こえる。足と足の間から覗き込めば、なんだかお姫様っぽい女の子が僕を見上げていた。そうだ、あの子にもこの素晴らしさを教えてあげよう!
「というわけで、『ウォッシュレット』」
「きゃあああああああ!!!!!」
ボリュリュリュリュリュッッ! ブリュッ! ブリュリュリュリュ!!!
僕の肛門からうんこが漏れる音が消え、代わりに地上の女の子から悲鳴とうんこが漏れる音が聞こえるようになった。
そんでまぁ途中で色々あったけど、僕は王様とお姫様と兵隊さんたちから無事に逃げおおせた。
そして、数年の時が経った。
この世界は元からいた魔王に加え、新たに発生した魔王、脱糞魔王の脅威にさらされていた―――!
……まぁ、察していると思うけど、僕のことです。
ととほ、異世界召喚なんてもうこりごりだよ~、クッソー!(ボリュリュリュリュリュッッ! ブリュッ! ブリュリュリュリュ!!!)
あまりにも酷すぎるネタを思いついてしまったので供養です。
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なお、高圧水流でお尻の穴を刺激してうんこを出す使い方は推奨されていません。皆さんはこんな使い方をしないようにしましょう。