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ほぼ実話&エッセイ あれこれ

【イタズラしたら】実録エッセイ・なろうを知らない母親に推しと自作の小説を読ませてみた【返り討ちにあった】

今回、推し作品の作者様、弓良 十矢様にエッセイ内に作品名とURLを貼る許可を頂きました。

弓良様、誠にありがとうございました。

 こんにちは。黒星★チーコと申します。

 このエッセイは、ある小説のオススメと、私が母に仕掛けたイタズラの顛末について書いています。



 実は私はつい最近まで小説を書いている事を知り合いはおろか、家族にも秘密にしていました。

 やっと夫と子供にはカミングアウトしましたが、それも1作品をPDF化して渡して見せただけ。ペンネームも教えていません。


 勿論両親も兄弟にも秘密です。

 そして、私は小さい頃から絵やイラストばかり描いている子でした。

 読書好きですが、小説を書いているなんて実家の皆は想像した事すらないと思うのです。


 私の読書好きは大叔母と両親の影響だと思います。

 なかでも小中学校時代は母の影響が大きく、英米ミステリと星新一先生のショートショートを中心に読むことが多かったです。

 母はとっくに還暦を過ぎていますが今でも読書をしては「これ面白かったよー」とオススメを教えてくれます。

 そして、褒めるのが苦手なため、どうしても辛口になりがちなのですが、逆におべっかも使わないのでその辛口評価は信頼できるのです。


 さて、話は変わり、私は先日なろうの中で凄い作品を見つけました。


 弓良 十矢様の短編作品です。

「小児」病棟

 https://ncode.syosetu.com/n6179hl/


 もうね。私の好みド真ん中でした!

 熱く語りたいのですが詳しく言うとネタバレになってしまうので、最高でした、とだけ。

 これは推したい! 色んな人に読んでもらいたい! と強く思ったんですよ。

 で、私の好みは母の影響が大きいですから、母もこれは好きに違いない! と思い、ちょっとしたイタズラを仕掛けたんですよ。


 母は小説好きですがラノベは全く知りません。勿論なろうの存在すらも知りません。

 そこで『小説家になろう』というサイトがあってね、私は読み専なんだけど……と説明し、面白い話を見つけたから読んでみて!と三つの短編のURLを送りました。


 ①「小児」病棟(ジャンル:ヒューマンドラマ)

 ②他の作者様の推し作品(詳細は伏せます)

 ③自分の書いた短編:煌めく瞳(ジャンル:SF)


 母は恋愛モノもあまり好まず、ファンタジーも殆ど読まないので異世界モノなんてもう理解の範囲を超えているだろうと考え、自分の作品の中で一番母に好まれそうなジャンルかつ、自分では自信のある作品(SF)を選びました。

 自信があると言っても他の二つに比べると、自分でも2段~3段レベルは下だと思っています。

 だから、まあ酷評されるのは想定内でした。ただ、純粋に自分の作品に対して色眼鏡なしの感想を聞きたかっただけなんですよ。

 そして感想を聞いてから、実は私が書いたんだよ! ってビックリさせようと思ってました。


 結果。


「①の人、プロじゃなくてこんなに書けるの? 凄いわ!! 恐れ入りました」


 うんうん。そうでしょうそうでしょう!(何故か私が偉そうになる)


「②も面白かった。でも上手なアマチュアさんって感じだね」


 ……えっ。私はそう思わなかったんだけど……。でも辛口評価だからね。


「③は丁寧に説明してるけど他の二つよりレベルが低い。というかさ、アンタが書いたんじゃないの?」


 はいはい。そうですよねレベル低いですよn――――――はいぃぃぃぃぃ!?!?

 くッそwwwくッそwwwなんでバレたwww書いてること教えてなかったのにwww


 一気に指先が冷たくなり、心臓がバクバクと高鳴ります。ビックリさせるつもりが、こっちがビックリさせられて思わず嘘をついてしまいました。


「……エッ、そんなわけないじゃん? 私がラジオ投稿ぐらいしか文章書いたことないの知ってるよね?」

「そう? ふーん」

「またオススメあったら送るね!」

「うん。ありがと」


 ……まさか、この年で、くだらないウソを親についてしまうとはwww中学生か私はwww

 完全に返り討ちにあってしまいました。いやー、もう焦りましたね。


 これを活動報告で書きましたら「なぜ我が子の作品と見抜けたのか知りたい」「この話をエッセイにした方が良い」という反応を頂きました。

 じゃあエッセイにするためには、やはり何故見抜く事ができたのか聞かねばならぬ! と思い、再び母にアタック。


「……あのさ、こないだ紹介した小説ね」

「うん?」

「あれ、③を書いたの、私なの」

「ああ、やっぱりね」

「……なんでわかったの……?」

「え? 口調。最初の十行ぐらいかな。いつもアンタが話している感じとソックリだった」

「……。(呆然)」


 く、口調!? だって私の作品、序盤は地の文しか書いていないはず!!

 セリフならまだしも、地の文にいつもの話しグセが滲みでてるなんて完全に想定外です。


「それで、あれ? と思って作者名見たのね」


 ああ、はいはい。私の本名は「チ」から始まります。『チーコ』だから気づいたのでしょう。


「『黒星』って書いてあったから。そんなのアンタぐらいしかいなさそう」


 はいはi――――――ええええええええ!? そっち!?!?


「黒い星なんて存在しないでしょ。じゃあ相撲とかの負けの『黒星』って事なんだろうなと。わざわざ自分の名前に白星や金星じゃなくて黒星って卑屈なのを選ぶのがアンタらしい」


 まさかの、黒星の名前の理由まで完璧。


「……。(呆然・本日二回目)お母様。完敗です」

「あら、アンタに勝てるなんて珍しいw」


 いや、卑屈になるよう育てられたっつーか、異常に謙遜する性格なのも母の影響なんですけどねえ。

 しかしここまで、口調という自分で気づかないところまでも母に見抜かれていたとは……。

 コメント欄で「母の愛で気づいたんでしょう!」と仰っていた皆様、大正解でした。


 ◆◇◆◇


 今回、推し作品を薦めるついでに小さなイタズラを仕掛けるつもりが、母は偉大なり! と知らされる結果となりました。

 また、私の地の文の表現などについても考えさせられる良いきっかけにもなり、経験値まで得た気分。

 更にエッセイも1本書けてしまったというオマケつき。もう得しかない。



 このカミングアウト(イタズラ)、どうですか? 皆さんもやってみませんか?(※必ず下の注意点を読んでくださいね!)

 もしやってみた方がいらしたら、是非とも結果をエッセイにして感想欄かメッセージでお知らせください。絶対に読みに行きますよ!


 ※※注意点! イタズラをする前に必ず読んでください※※


 もし、このイタズラをする時に、相手が同居の方の場合は充分注意してくださいね。

【相手がなろうのアカウントを持っていないか】は絶対に確認が必要です。

 なぜかというと、相手が小説を読んで(身内の小説だと知らずに)評価やブクマを押してしまう可能性があるからです。

 なろうは、複数アカウントによるポイント操作を固く禁じています。問答無用で()()の(小説を書いている方の)アカウントがBANされてしまう恐れがあるのです。

 そう。『問答』無用です。わざとじゃなかった、今回のように身内と知らなかったという言い訳は通じません。同居(つまりIPが同じ)の別々のアカウントからの評価だけでアウト案件なのです。


 なので、相手に選ぶならなろうを知らない人がオススメです。なおかつURLを送るときに「ユーザー登録不要で見られるよ!」と念押し。

 さらに、自分が書いたよ~とネタバラシする時にも「BANされちゃう可能性があるから絶対に評価やブクマしないでね」とセットで説明しましょうね。


最後に、もう一度推します。

弓良 十矢様の『「小児」病棟』、本当にオススメだから読んでね!!!



ご覧いただきありがとうございました!!

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[良い点] 貴方のリアルなご家庭の姿が楽しめました。 [一言] 私はそのヒトが嫌なタイプでない限り、すべて活動を話しています。年賀状に書き、フライヤーを配り、投稿前に妻に読み聞かせております。
[良い点] 空気感とか、作品の雰囲気でバレるんだろうなぁ…。 私は絶対に見せないわー! 秘密よ、秘密(≧□≦) しかし娘は知ってるので成長したらいつか恥ずかしいことになるかもしれん…。 [一言] 親は…
[一言] 40年前に読んだ小説家入門的な本に、作品を書いたらまず最初家族に読んでもらえ。と、書いてありました。 一番忖度ない感想が聞けるからだそうです。 当時、親に読ませる度胸はねぇなあ。と、初手で挫…
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