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ある追憶の戦術使い  作者: 神崎蒼葉
最終章
73/109

世界階級

 体を活性する魔力が部屋中を吹き抜けた。

 俺の左腕が床に落ち「怖いのか?」と続けた俺は右腕が宙に飛び「魔人達から学んだろう。心臓でも頭蓋でも喉でも神経でも構わない、うってつけの魔術があるだろう?」と「幾万から受けた限りを活かせ」との事に、狂ってると罵声が上がった。


「来いと言っている。それとも度胸の備え方がいいか?」


「駒を酷使し好きなもん奪ってくのが王だろう!」


黒魔術界アルタイルの話しか、魔術師により魔人の時代は終わる。度胸もそうだ、報われる時こそ開花する」


 短所とは長所の裏返し。

 そう頭に入ってくる。

 そんな戦いの中に会頭の身体能力が上がっていくく末は白い冷気に達した。

 俺は両腕を蘇生し「素晴らしかった」と意識の失う会頭の刺青を真っさらにし片目を治す。


「俺は民を駒とは思わないが、動かすという点にはよい着眼点だった。今までよく耐えた」


 会頭を寝かせ太陽が昇った。

 俺が目覚めたのは奇声によってだった。

 襲われてないかと、体を心配している。


「…何も」


 茫然の中吸い込まれていく会頭が鏡の前に立つ。

 顔に触れながら涙が落ちていった。


「感謝、しなきゃな」


「おう。とりあえず脱げや?」


「断る」


「あれ…」


 スキンシップの文化を学んだつもりが、上手くいかなかった。

 学校まで送り届ける。

 俺は執筆を続けていた本について、表紙へ異界の書と綴っていたこの頃。

 残りの旅はわずかとなっていた。


「残りは地獄の第一階級、ティバイ」


 これを完成させ、最後に力を受け継げれば俺の生命そんげんは終わる。


「さてもう一息だ〜」


「シオン様! ドッチボールしよう!」


「おう(やべ)!」


 挨拶のつもりが、でも可愛い。

 ヤバいヤバい…。

 十分までだ。

 この子達の居心地や発展に合わせ検討しなければ。

 現に幼少期、侵略者が攻めてくる事は珍しくなく。

 今思うと一人で相手にしていた親父って。


「ちゃんとやってよシオン様‼︎」


 しまった。ドッチボールに気が回らなかった。


「悪い! あと時間だ。またやろう!」


 悔しそうに膨れている子供達から宮殿に戻る。


「全力表は…」


「ここです」


 軍事力の指標を纏めたものを付き人から貰った。


「側近達が計五人っと」


「六人でしょう?」


「ああ未来でさ」


 付き人が次期王となった場合、そう言って考える。

 太刀打ち不能の世界が星の数程ある計算に頭が痛い。


「未来の事を、まさか自殺かなんかで⁉︎」


「違うわ」


「いえ、お元気そうに見えるからこそ心の病に患われているものと!」


「物理的に殺られるとかあるよ?」


「ブッ」


「何?」


「直ぐに」


 何故か抗うつ薬を準備し出す付き人に。


「レリアスの軍事力を千倍にしよう」


「え?」


 俺は重要な議題として「天使が階位として認識される様に文明にも存在する」と想定の範囲内で伝える。

 近い未来の備えのために。

 それは文明的に飛躍する見込みと、国の発展に必要だと密談した。

 内容は侵略と領域文明りょういきぶんめいについて。

 侵略とは主権、領土の危害に対応するその部分に重きを置き、領域文明とは、その世界が有益な文明に立証される事を示す。

 そこで再現性のある提示、異界の書を完成させレリアスを領域文明に推薦する目標や。


「主位を増やし設備を整えたい」


「ですが、既に国は豊かだと思います。国の成長とリスクが見合わない」


「だが俺らは不老不死じゃない。正確にはそうさせない輩が無数にいる。可能な限り未来を明るくしていきたい」


「…未来でそうなったら、貴方様でも危ういと?」


「上が同盟とか組んだらきつい」


「心得ました」


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