作者の! まずは完成させてからコーナー
俺と! くろの! 他の作品にすがって生きて行こうのコーナーが・・今回はお休みです。代わって作者たる私の思ったことをだべりたいと思います。
物語を書く。まぁ、大抵はプロローグというか物語の初めから書くでしょう。つまり序盤ですね。そして色々な経緯をもって物語は進んでゆく。
そしていつか書けなくなる。そう、それは突然来る場合もあれば徐々にやって来る時もある。早い人なら1話目を投稿した次には襲われるかも知れない。
さて、そんな時どうするか。まずは気分転換ですね。そう、物語の事を一旦忘れるんです。大体あらすじは決まっているんだから書けないなら止まればいいんです。
だけど自転車投稿をしているとこれが中々つらいはず。リアルタイムでPVやUVを知っちゃうから現状を維持したくて無理をする。
無理をしているのだからどこかに歪が溜まる。それは自身の体調だったり物語のテンポだったりストーリーの流れだったりするでしょう。特に物語の文章にそれが表れると読み手もつらくなる。そして別の作品へと流れていってしまう。
そうなると書いている人には泣きっ面に蜂だ。負のスパイラル状態に陥り自分の作品まで嫌いになってしまうでしょう。そして書くのを止めてしまう。当然です。だって嫌な思い出が詰まっているのですから。
まぁ、前向きな人は別の物語を書き出すでしょうからいいんですが、書くのを止めてしまう人はちょっと悲しい。『いやちょっと書いてみただけだから。そんなに思い入れないからっ!』と嘯ける人はまだ救われるけど、自信を失くしてしまう人は要注意だ。
別の楽しみを見つけてくれればいいけど、何かもやもやしたものが残る人には一言いいたい。
まずは完成させてから投稿しなさい。
そしてその文量は出来れば2万5千字。これなら4本書けば文庫本1冊分くらいの文量になります。所謂短編集ですね。これだけ書ければ自信が持てるはずです。何たって普通の方はこんなに文字を書いたりしませんから。内容はともかく文量だけなら本を出している作家さんと同等です。
そして2万5千字なら1話2千5百字を10話で完成できます。2千字なら13話。長く連載を続けるのはとても難しい事ですが、10話で物語を完成させるのも結構大変ですよ。でも同じ大変なら先の見える方で試す方が絶対気が楽です。なんせ1話書いちゃえば後は9話ですからね。3話も書いた日にはすでに残りは2/3です。たった3話でですよ?逆に終わらせられるか不安になる残数でしょう?
だから各話のサブタイトルを始めに決めてしまいましょう。サブタイトルとはその話で何が起こるのか、どうなるのかを書くのがポイントです。間違っても1、2、3話目なんていう味気ない番号を付けてはいけません。
最初の1話はプロローグ。そして最後の1話はエピローグですから残りは8話。8と9話目は山場用にするとすれば残りは6話。ほら、書ききれますか?全然話数が足りないと思えるでしょう?さっきまで書けないとうな垂れていたのに今度は書ききれないと悩みだしたはずです。
このエピソードは外せないし、あの場面は絶対に書きたいと思っているととてもじゃないけど6話じゃまとまらない。
何でこんな事になっちゃったのか。それは1話あたり2千5百字の呪縛があるからです。2千5百字って結構長いですよ。大体このエッセイのここまでで1千4百文字ですから。
会話文だけでこの文字数をクリアしようとすると百文字会話を50回やり取りさせなければなりません。50文字会話なら倍です。とてもじゃないですけど会話のネタが尽きるはずです。
そこで心理描写が出てくるのです。所謂地の文ってやつですね。これは結構文字数を食いますから練習する価値はあります。私の一人称物語なんて殆どこればっかりです。ちったぁ、会話させろよと自分で自分に突っ込みを入れられます。
でも安心してください。そんな苦行もたった6話です。さすがにプロローグとエピローグが書けないと悩む人はいないでしょう。ましてや山場が書けないのは別の要因のはずです。
話を盛り過ぎてはいけません。物語なんかいくらでも別に書いていいんですから書きたい事があるなら後に取っておけばいいんです。まずは今書いているやつを完成させましょう。
そして完成さえすればもう悩むことはありません。投稿するだけです。でも、出来れば通しで一回くらいは読み直して下さいね。誤字脱字もあるかも知れませんし、表現が変なところも見つかるかも知れません。
最後に一言。2千5百字って結構長いですよ。侮ってはいけません。実はこの文章だってここまでで2千文字ないんですから。
あっ、もうひとつ。文章はなるべく漢字で書きましょう。これって見た目が重くなるから嫌だと思うでしょうけど、実は文字数が稼げます。何とか四苦八苦して2千まで書けた場合、漢字を平仮名に一括変換するとあら不思議、何故か文字数が増えています。そう、漢字って圧縮言語ですから平仮名に直すと膨張するんです。これで1割は水増しできます。つまり10万文字を書こうと目標を立てたら9万文字目でほぼ目標を達成出来ている事になります。
ゴールまで後1キロと思って角を曲がったらそこがゴールでしたって感じですか。
だから初めから平仮名で書くより気持ち的に断然お得。だって文章って書き足すより削る方が楽ですからね。
-お後がよろしいようで。-




