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俺と! くろの! 我思う故に底辺生活  作者: ぽっち先生/監修俺
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俺と! くろの! 自分を見つめ直そうコーナー

俺と! くろの! 我思う故に底辺生活のコーナーがはじまるよー。

さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろよろずコーナーですが今回のテーマは自己肯定です。


お主よ、我は先程『自分のよいところを100個挙げてみたよ、みなさまも自己肯定感上がるのでぜひ試してください』というエッセイを読んだんじゃが、お主も読め。


えっ、何でまたそんなものを?いや、言わなくていいです。どうせ内容に納得できなくて私にも同じ思いをさせたいだけでしょう?


くっ、お主この頃察しが良過ぎるな・・。


くろ様が判り易過ぎるんですよ。まぁ判りました。ここで読まないとくろ様ぐちぐちと面倒な事を延々と言い続けますからね。どれです?


これじゃ。


あらら、なんともまぁ。エッセイの体すら成していませんでしたか。う~んっ、何か嫌なことでもあったんですかね、この作者の方。


そんな作者の事情などどうでもよい。問題はこの個数じゃ。多過ぎではないか?


そうですね、ひとつひとつは大した事がないですから、確かにみなさん書き出せと言われれば、これくらいは書けるかも知れません。


そうじゃ、つまり中身の問題じゃと思うのじゃ。しかも、これって半分以上は『良いところ』ではなくて、『出来ること』になっておらんか?


そうですね、良いと言うからにはその対比となるものがあるはずですから、その比較対象がちょっとあやふやですね。


そもそも良いところを100個も持つ必要があるのか?そんなに持っていては肩が凝ってしまうのではないか?


くろ様、それは言葉と数字のまやかしなんですよ。数を挙げる事によってひとつひとつのハードルを下げているんです。でもハードルが下がれば数は確保できますから、全体として良い所がいっぱいあると錯覚するのです。そして数があればその中のひとつやふたつ失ったとしても全体としてはまだまだ良い所があると自分を騙せるのです。


ぬーっ、成る程のぉ。確かにひとつだけではそれを失ったらゼロじゃからな。


まっ、良い、悪いなんていうものは相対的なものですからね。お馬鹿な国の住人ならちょっとした知識を持っているだけで天才ですから。この投稿サイトではよく使われているギミックでしょう?


そうか・・、そうじゃな。そうなると自分の良いところを考えるのも大変なんじゃな。人から見たら良いことも、自分では納得できぬものかも知れぬしのぉ。


ええっ、向上心のある方はそうかも知れません。もっともっと上を目指すのだと日々鍛錬なさっているでしょうから。


満足してしまってはそこまでと言うことか。


大体、良いところなんて普段気にしないでしょう?そんな事が気になるという事は何かやらかした時だけですよ。自分の正当性を確認したいだけです。俺は悪くないってね。


そう言われればそうじゃな。面と向かって自分の良いところを話してくれなんて言われるのは面接の時くらいじゃからな。


面接なんてきれい事を言っておけばいいんです。偽っても面接官は判るよなんて言う方もいますが、それは練習をしていない準備不足な若者に対してだけです。普通は初めて会った人の仮面の裏なんか判りませんよ。判ったとしたらそれは面接官がそう思い込んでいるだけです。だから時々失敗したとぼやいているでしょう?


はははっ、確かにな。かっこつけて『わしの目は誤魔化せんよ?』なんてほざいていたら赤っ恥じゃな。


だからまず自分の良いところを考えるのではなく、人が良いと思うことは何かを知り、それに向かって自分を沿わせていくのがいいのです。まっ、これをやっちゃうと大抵は途中で嫌になっちゃうでしょうけどね。きれい事って実践するのは大変ですから。


そうじゃな、でもひとつくらいは人に誇れるものを持っていたいものじゃのぉ。


そこは芯の強さが試されます。自分では良いところと思っても、人は評価してくれないなんて事はざらですからね。


そうか、それはつらいな。


結局、良い、悪いはふたつあるんですよ。自分と他人用ですね。そして大抵みんなが考えるのは他人用です。でもこのエッセイの作者さんは自分用を書き出したのですね。うんっ、いっぱいあって良かったね。


-お後がよろしいようで。-

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