俺と! くろの! プロの作家さんの話5コーナー
俺と! くろの! 我思う故に底辺生活のコーナーがはじまるよー。
さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろよろずコーナーですが今回のテーマはプロの作家さんの話です。
さぁ、とうとう本命のSF系作家さんたちの紹介ですっ!でも本命と言っておきながら8名も出してしまいました。その8名の作家先生はこちらですっ!
『高千穂 遙』先生ですっ!
『野尻 抱介』先生ですっ!
『小川 一水』先生ですっ!
『神林 長平』先生ですっ!
『谷 甲州』先生ですっ!
『光瀬 龍』先生ですっ!
『矢野 徹』先生ですっ!
『野田 昌宏』先生ですっ!
一番お気に入りであるはずのSFが大バーゲンセールになっておる。
いや~、褒めないで下さいよ。
褒めておらんっ!のう、紹介はひとり500文字にせぬか?それでも4千文字じゃぞ?
それでは代表作品の名前を書き出したら終わっちゃうじゃないですか。せめて千文字は必要ですよ。
8千文字か・・、今回も長いのぉ。
さぁ、それでは始めましょう!一番目に紹介する作家は『高千穂 遙』先生ですっ!
この方は当時の大人気作家じゃからな。時代状況の関係上地上波アニメにはならなんだが、映画化やOVA化はじゃかすかされておった。
『クラッシャージョウ シリーズ』とか『ダーティペア シリーズ』ですね。でも『ダーティペア シリーズ』は地上波アニメにもなっていたはずですよ。
えっ、そうなの?
えーと、ちょっと確かめますね。ああっ、1985年に26話放映されています。
ほう、文庫の発売から4年後か。当時としては随分スピーディーじゃのう。
この方は『クラッシャージョウ シリーズ』で既に人気がありましたからね。アニメ系のスタジオとも親交があったみたいですし、スムーズに話が進んだんでしょう。
『ダーティペア シリーズ』は今で言う一人称による文体が話題になったからのぉ。
人称もそうですけど、女の子の口語体で語られる文体が当時としては斬新だったのでしょう。
今では普通じゃがな。何事にも初めはあるのじゃなぁ。
この作家さんは宇宙SF系だけじゃなくて『狼たちの曠野』とか『魔道神話』、『目覚めしものは竜』とか『美獣 神々の戦士』なんていうワイルド系とかアクションファンタジー系とかも書いていましたね。
おったのぉ、当時はいまいち毛色が違うので面食らった感があったが、今のなんでもあり風潮に比べたら可愛いものである。
アクション系は『夢枕 獏』先生にも通じるところがありましたね。というか、あのスタイルが当時の流行だったのかな。
格闘家が無双するやつじゃな。しかし、今の子供たちにはちとハード過ぎてウケぬかもな。
そうですね、影の組織とか大企業の宗家とかが悪役になっていましたね。魔王一辺倒のテンプレに慣れてしまった現代っ子にはちょっと敷居が高い設定かも知れません。
やはりああいった現代社会でちゃんとファンタジーする作品を読んでおかないから、素人作家さんたちは異世界設定から抜け出せないのじゃろうか?
どうでしょう?結局は人気が出るかどうかでしかない気がしますが。
結局、その時代で一番流行しているギミックを取り入れたものが流行るのか。今のゲームとスマホの牙城はいつまで続くのかのぉ。
大丈夫ですよ、くろ様。異星人が地球にやってくれば忽ちSFが息を吹き返しますから。それまでの辛抱です。
異星人頼みとはなんともだらしない話しである。して、次はどなたじゃ?
はい、次に紹介する作家さんは『野尻 抱介』先生ですっ!
ほうっ、ハヤカワづいておるな。と言うか、この8人って全てハヤカワ系か。
当然です、SFと言ったら早川書房です。ハヤカワと言ったらSFなんです。
いや、ノンフィクションとか外国のノベル作品とかも出版しておったはずじゃが?
まっ、そこは企業ですから。でもSFファンにとってハヤカワはSFなんです。
そうか、して『野尻 抱介』先生の作品は何を紹介するのじゃ?
そうですね、まずは『クレギオン シリーズ』ですか。後は『太陽の簒奪者』とか『沈黙のフライバイ』とかの読み応えのある作品があります。出版社はハヤカワじゃないんですけど『天使は結果オーライ』とか『ロケットガール』、『私と月につきあって』なんていうライトノベルっぽい作品もあるんですよ。
おおっ、クレギオンシリーズは懐かしいのぉ。あのスチャラカな社長の行動は、今の冒険者にも通ずるものがあるのではないか。
そう言われればそんな気もしますが・・。むーっ、やっぱり若者にウケる要素って昔も今も変わらないんでしょうか。
まっ、面白くてわくわくする物語が一番である。そうゆう意味では先が読めてしまうテンプレ作品は辛いところじゃな。
後は昔の作品ってシリーズと言ってもちゃんと1冊ごとに話が完結しているんですよね。たまに2冊に跨る事があっても稀です。
そうじゃな、ここの投稿作品みたいにひとつのテーマで100万文字なんていうのは珍しいかも知れぬ。まっ、無い訳ではないが。
そこはやはり読者層の違いなんじゃないですか。今の子供たちは永遠に続く物語が好きなのかも知れません。
永遠に続く物語か・・。SFでそれをやるのはちとつらいのぉ。なんと言ってもSFって新しいものを次々と出してなんぼという流れがあるからな。
そうなんですか?海外の作品なんかではえらく続いているシリーズもありますよ?
あーっ、ローダン シリーズじゃな。あれに嵌まったら他の作品を読む時間がなくなるな。
そうですね、ですから文庫1冊分で読み終えられるものが昔は好まれたのでしょう。
しかし、好きな作家さんの作品ならば幾らでも読めるものである。そうゆう意味では『野尻 抱介』先生はもっと書いて欲しかったのぉ。
くろ様、SFジャンルは衰退しましたから。書いてもお金にならないんじゃ書けませんよ。
そうか、それもそうじゃな。では次に行くか。
はい、次に紹介する作家さんは『小川 一水』先生ですっ!
おっと、この方は確かにSFを書かれておったが一辺倒ではなかったぞよ。何か異世界モノやライト系の作品もあったはずじゃ。
はい、SF系としては『老ヴォールの惑星』とか『第六大陸』、『復活の地』とか『導きの星』なんかがありましたね。ライト系では『疾走!1000マイル急行』とか『強救戦艦メデューシン』、『回転翼の天使』なんていう作品を書かれています。
うむっ、ウエイトとしてはライト系の方が多いかも知れぬな。しかし、数が少ないからと言ってSF系が片手まで書かれた訳ではない。『老ヴォールの惑星』などは短編集じゃが、どの作品もうなってしまう程の出来であった。『第六大陸』も月を新たな新大陸に見立てるなど、斬新な考えである。
そうですね、当時はまだスペースシャトルがバンバン飛んでいましたから、宇宙開発モノも関心が高かったのでしょう。
今ではISSって何をやってるの?くらいの認知度じゃからな。本来なら民間人を連れて行って遊ばせればもっと興味を持たれるのじゃろうけど、なんと言ってもコストが高過ぎるのがネックじゃ。
そうですね、方法はあるのにそれにかかるお金がハンパないのが悩みどころです。でも、物語ならコストゼロですから。まぁ、その下地となる知識の習得に結構お金と時間がかかりますけど、今はネットがありますからね。情報を集めるだけなら昔の1/100くらいの労力で済んじゃいます。しかも、既にデジタル化されていますからコピペするだけです。楽な時代になりました。
逆に言うと、WEBに情報がないと問い掛けてもスルーされるからな。それどころか、嘘八百のフェイクニュースに踊らされる始末じゃ。
そうですね、結局みんな自分が望む情報しか信じないんですよ。だから、凄い災害がやって来ると勧告を受けても行動しない。そのツケは当然ご自身が払う事になるんですけど。
この投稿サイトで言うところのざまぁ系か。まぁ、物語の中では何かしらかのアクシデントがないと盛り上がらんからな。
はい、SFはその点に関しては簡単でした。なんせ誰も検証できない場所を舞台にしていましたからね。それが行き過ぎてご都合主義みたいな物語も沢山生み出されていましたよ。
ご都合主義はこの投稿サイト作品だけの十八番ではなかったのか。
まぁ、無重力空間なのに宇宙船内は床方向に1G荷重があったりするのは、SFジャンルでは触れてはいけないお約束です。
うむっ、アニメでも翼のある戦闘機が真空空間でダイブして旋回するのは、視聴者を混乱させぬ為の気配りであるからな。
そんななんちゃって設定を、突っ込むのも忘れてしまうような読ませる作品を書いている作者がこちらです。はい、次に紹介する作家さんは『神林 長平』先生ですっ!
この方はなんと言っても『敵は海賊 シリーズ』と『グッドラック 戦闘妖精・雪風』が有名であるな。
はい、その他にも『あなたの魂に安らぎあれ』とか『言葉使い師』、『我語りて世界あり』とか『狐と踊れ』、『七胴落し』や『時間蝕』、『魂の駆動体』に『完璧な涙』、『機械たちの時間』とか『過負荷都市』、『プリズム』とか『Uの世界』など実に多作で読み応えがあります。
『宇宙探査機迷惑一番』とか『天国にそっくりな星』なんつうお馬鹿系の作品も書ける方なんじゃよな。
そうですね、でも作者さんの物語に対するテーマとしては『時間』という概念があるみたいです。解説でも沢山の方がその事に触れていました。
『ラーゼフォン 時間調律師』とか『永久帰還装置』とか確かにそんな拘りが見て取れる作品が多いのぉ。もっとも、コノテーマは新しいものではないはずじゃ。タイムマシーン系の物語は何らかの時間的考察を盛り込んでいるはずじゃからな。
絶対ではありませんけどね。舞台設定をお気楽に変える為にギミックだけを使っている作者さんも沢山います。
話は変わるが、この『敵は海賊 シリーズ』には猫が出ておったじゃろう?あやつって今の無気力系チート能力保有主人公と通ずるところがあるのではないか?
くろ様、猫ではありません。外見がそう見えるだけの異星人です。決してもふもふ系ではありません。でも立ち位置としては似ているかも知れませんね。
なんか宇宙船も人工知能とか言って普通に会話しておったのぉ。
そうですね、そう考えると今のこの投稿サイトのテンプレも昔からあったのかも知れません。
そうじゃが、ちと安易に使い過ぎておるのかも知れん。テンプレ作品を模倣して新たに同じような作品を書くから劣化コピーなどと言われるのじゃ。そこで一工夫さえしておけば、そんな悪口など気に並んであろうに、安易に設定を作るから突っ込まれる。
くろ様、それを言っちゃうと物語って突き詰めると全部テンプレか過去の模倣になっちゃいます。新しいギミックを登場させても顛末が同じだと切り口を変えただけという罵りを許してしまいますよ。
ふんっ、言いたいやつらには言わせておけば良い。どうせやつらなんぞ下の下の下じゃ。66億と言う数が産んだ不良品である。
そこまでいいますか。まぁ、反論はしませんけど交流する世界が広くなり過ぎるとひとりの人間の許容量を超えてしまうんですかね。
あやつらってまだ経験が浅いからな。知識は詰め込んでおるのかもしれんが、実戦を戦った経験がない。鉄砲の弾が当たれば血が出ることは知っていても、よもや衝撃で筋肉が萎縮し動けなくなる事までは知らぬであろう。
くろ様、そんな経験はいりません。未来の糧になる経験だけで勘弁して下さい。
未来の糧か・・、それがまた退屈なんじゃよな。何でもかんでもボタンひとつで手に入ると錯覚しておる者には、種を植えて世話をし、収穫するというプロセスは長過ぎるのであろう。
はい、ではそんなリアルな設定にとことん拘った作品を書かれている作家さんを紹介しましょう!その作家さんとは『谷 甲州』先生ですっ!
あーっ、この方ってハードSFとかいう分類をされておったのぉ。
はい、ちゃんと惑星の軌道計算や、質量ごとの加速度の違いなど、細かいところまで計算された作品が多くあります。例としては『仮装巡洋艦バシリスク』とか『巡洋艦サラマンダー』、『終わりなき索敵』とか『エリヌス 厳戒令』、『カリスト 開戦前夜』とか『タナトス戦闘団』などの『航空宇宙軍シリーズ』ですね。
他にも『星の墓標』とか『星は、昴』、『星空の二人』とかもあったのぉ。変わったところでは『神々の座を越えて』、『白き嶺の男』とか『天を越える旅人』、『遥かなり神々の座』などの山岳アクションも書いておった。これって『夢枕 獏』先生の山岳作品にも通じるものがある。
そうですね、どちらがいいと言う事ではなく、どちらも興奮できる内容でした。
でもそんな作家さんでもデビュー当初は『ヴァレリア・ファイル』なんつうライトSFを書いていたりするんじゃよな。
そうですね、でも当時はハヤカワってSF界の巨頭でしたから、ちょろっと書いたら採用されましたなんて事はなかったのでしょう。
まずはライト系で下積みか・・。芸術文化系と言えども苦労は同じなんじゃな。
でもこの方って結構器用と言うか気を見るのに長けていて、SFだけでなく仮想戦記も書いているんですよ。
ああっ、『覇者の戦塵 シリーズ』じゃな。しかし、仮想戦記もあっという間に廃れたのぉ。もっとも開いた花がでかかったから余計にそう感じるのかも知れぬが。
今のファンタジーブームがそうならない事を祈りましょう。
さて、斜陽になった仮想戦記モノの次は何を書いているのかと思ったら、なんかまた『航空宇宙軍』の新刊を出したみたいじゃのぉ。
『コロンビア・ゼロ』ですね。2017年に発行されています。う~んっ、すごいぞハヤカワ。売れたのかなぁ。
後は大御所の後を継いで『日本沈没 第ニ部』なんつうものも書いておったな。
いましたね、大御所の方は漫画化されたやつと映画でしか見ていませんが、ちょっとオチが消化不良でした。
そうじゃな、しかし、何らかの結論を出さぬ訳にはいかなかったのじゃろう。なんせ、大御所の作品の続きじゃし。
話を受けてから頭を抱えたでしょうね。自分の力不足を呪ったかも知れません。
かかかっ、まぁ、何事もチャレンジじゃ。挑戦せねば判らぬ事もある。
そう言えば、ぽっち先生って、この方の本に関しては結構笑えるエピソードを持っているらしいですよ。
なんじゃ?新刊だと思って買ったら既に持っていたとかいうやつか?
あーっ、それって読書家なら一度はやりますね。でも今回は違います。実は『谷 甲州』って名前って珍しいですけど似たような作家さんがいたんですよ。『谷 恒生』というお名前だったんですけどね。で、まだ作家の名前がうろ覚えだった時に勘違いして『谷 恒生』さんの本を『谷 甲州』先生だと思って買っちゃったんです。
あーっ、それはやりそうじゃな。甲州と恒生、言葉にするととても似ておるしのぉ。
でも、大抵読み始めれば判ると思いません?でもぽっち先生ったら半分読むまで判らなかったそうです。いや、違和感はあったそうですが、そうゆう文体に変えているんだと思い込んでいたそうです。
漫画なら絵で一発で判るであろうが、文章や文体で作家を見極めるのって難しいからのぉ。でも、心底好きになった作家さんなら判るものじゃ。
はい、では次はそんな作家さんをご紹介します。その作家さんの名は『光瀬 龍』先生ですっ!
むーっ、この先生はちと古過ぎて出版社にも在庫がないかも知れぬ。
そうですね、古き良き時代のSF先駆者です。代表作は全部と言ってもいいかも知れませんが、敢えて挙げるとすれば宇宙年代記 シリーズである『カナン5100年』とか『宇宙救助隊2180年』、『辺境5320年』とかですか。
いやいや、『百億の昼と千億の夜』とか『アンドロメダ・シティ』、『派遣軍還る』も忘れてはなるまい。
それを言ったら『かれら、アトランティスより』とか『消えた神の顔』、『喪われた都市の記録』とか『東キャナル文書』、『無の障壁』や『宇宙航路 猫柳ヨウレの冒険』、『たそがれに還る』に『オーロラの消えぬ間に』、『全艦発進せよ!』だって外せませんよ。
ちと毛色の違うところでは『歌麿さま参る』とか『寛永無明剣』、『秘伝 宮本武蔵』とか『平家物語』などの歴史モノも書かれておられた。
そうですね、後は『ぬすまれた教室』とか『消えた町』、『夕ばえ作戦』などの少年向け作品だって書いていらっしゃいます。
まっ、あくまで当時の少年向けじゃから今の子供たちにはウケぬであろうが、『消えた町』はNHKでドラマ化されていたんじゃないかのぉ。
んーっ、ちょっと記憶が曖昧ですけど、そんな気がします。
この方って学校の先生をなされながら副業として書かれておったんじゃよな。しかも女子高らしいぞよ。
うわっ、なんか羨ましい!
しかもちゃんと定年まで勤められたとか。
ん~っ、やっぱり小説家で喰っていくのは大変なんですかねぇ。
まっ、そんな小説家の財布事情は置いておくとして、この作家さんの作品って少女漫画の先生に結構好まれておった。原作として使われておったぞよ。
はい、『百億の昼と千億の夜』は萩尾 望都先生が描かれていましたね。後、宇宙年代記内の短編を原作として竹宮 恵子先生が描かれていました。『派遣軍還る』の文庫表紙は山田 ミネコ先生が描かれていましたよ。
うむっ、何らかの繋がりがあったのかも知れぬ。しかし、あんなSFチックな物語をよこぞ少女漫画として書いたものじゃ。そうゆう時代じゃったのかのぉ。
そうですね、光瀬先生の作品って独特の雰囲気がありますからねぇ。でも、今の子供たちにはきついかも知れません。
うむっ、多分読みきれぬであろうな。実際、宇宙SF系とタイムパトロール系などでは読者対象が違うからなのじゃろうが、当時のぽっちも戸惑ったと言っておった。
慣れればどうという事はないんですけどね。
漆黒の闇に煌く無数の星々。その絶対的に絶望的な距離感をこれでもかと書き上げておられたのじゃがな。そこにはスマホのライトなんぞ蛍の光ほどの慰めにもならぬ。くーっ、今思い出してもぐっとくる表現である。
当時はスマホはおろか、携帯電話すらなかったはずですけどね。
そうか?まぁ、感慨に耽ってばかりでは先に進まぬ。次は誰じゃ?
はい、次に紹介する作家さんは『矢野 徹』先生ですっ!
この方って、作家としてより翻訳家としての活躍の方がメインじゃよな。
そうですね、『ロバート A・ハインライン』とか『ジョン W・キャンベル』、『フランク・ハーバート』とか『アリステア・マクリーン』なんかの有名な作家さんの翻訳をされています。
ご自身の作品としては『多元宇宙バトル・フィールド』とか『折紙宇宙船の伝説』、『悪夢の戦場』とか『草原をゆく帆船』、『マーズ・ドラゴン』とか『ネットワーク・ソルジャー』、『テレパス狩りの惑星』などがあったか。
はい、今となっては古き良き海外SFの焼き直し感がしないでもないですが、当時は十分楽しめましたよ。
確かに翻訳なんぞをしておれば、感化されてもおかしくないからのぉ。これはちょっと捻りを入れた二次作品ともとれなくもないか。
それは暗黙の了解として突っ込んではいけないところです。色々な作品のいいとこ取りをして、且つ当時の読み手の方々が喜びそうな内容にしてあるんですから。
『悪夢の戦場』とかは当時におけるライト系無双主人公の話じゃよな。
そうですね、確かハーレム設定もあった気がします。
当時でもハーレム設定はあったのか・・。いやはや、男の子たちの願望はいつになっても同じじゃな。
すいませんがくろ様、字数が押してきたので次に行きたいと思います。次に紹介する作家さんは『野田 昌宏』先生ですっ!
この方はなんと言っても『銀河乞食軍団 シリーズ』であろう。後はやっぱり海外作品の翻訳が多いな。『エドモンド・ハミルトン』とか『A・バートラム・チャンドラー』、『ティモシイ・ザーン』とか『ジョン W・キャンベル』とかを手がけていらっしゃったはずじゃ。
そうですね、でも『銀河乞食軍団 シリーズ』は長いですよ。私の持っている本だけでも12巻ありましたから。調べていないんで判りませんが続きも出ているはずです。
あの作品って群像劇じゃったよな?後から後から新キャラが登場しておったはずじゃ。
そうですね、でも全てのキャラが生き生きと描かれています。そこら辺はやはりプロですね。
しかし、この方と前の方は作品としてはちとぽっちの嗜好強度としては落ちるのではないか?なんで勧めたのじゃ?
野田 昌宏先生や矢野 徹先生は、翻訳という難解な作業をもって、日本に海外SFを広めてくださった功績は大きいです。貢献度としては外せません。
あーっ、そうじゃな。翻訳は大変じゃからのぉ。さて、これで全員の紹介が済んだよの?
はい、お疲れ様でした。
いや~っ、終わった、おわった。ちと最後は駆け足じゃったが、良しとしよう。それにプロの作家さんの話シリーズも最後にSFで締めたのじゃからぽっちも満足したであろう。
えーっ、引き続きまして海外SF作家さんたちのご紹介に移りたいと思います。
絶対やらんわっ!
-お後がよろしいようで。-




