俺と! くろの! 読み手が読書に求めるものコーナー
俺と! くろの! 我思う故に底辺生活のコーナーがはじまるよー。
さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろよろずコーナーですが今回のテーマは読書の意味合いです。
さて、こうゆうテーマは一覧に書き出してそれぞれについて考察するのが判り易いものじゃ。我が取り敢えず書き出しておいたからこれについて、あれこれ考えるとしよう。
うわっ、今日は真面目ですね、くろ様。どうしたんです?
いや、本当はぽっちが書いたのじゃが、ここは我の遊び場であるからな。あいつは出さん。
ああっ、やっぱり。まっ、いいでしょう。どんな項目を出してきたんですか?
これじゃ。
【エロ。面白さ。感動。知識欲。爽快感。ざまぁ。先人の教え。かっこいい。疑似体験。】
9項目ですか、まぁこんな所でしょうね。細かく掘り出せば幾らでもあるでしょうけど、これで殆どカバーしていると思います。さすがくろ様、素晴らしいです。
にょほほほっ、なに、我に掛かればこの程度、昼飯後である。あまり褒めるでない。
それではくろ様の機嫌も取ったところで始めましょう。まずはエロですか・・。これって順番は関係ないんですよね?エロが読書の一番の目的だなんてオチはいりませんよ?
あーっ、順番は関係ない。単に思いついたことから並べただけである。
それでも最初に思いついたのがエロですか・・。それもなんだかなぁ。
しかし、エロに関しては昨今小説は肩身が狭い。何と言ってもあれはビジュアルと聴覚に訴えるものじゃからな。何でこの投稿サイトでハーレムが流行るのか理解に苦しむぞよ。あんなの漫画の方がずっと下半身を直撃するであろうに、わざわざ小説で読んでも仕方あるまい?
そうですね、まぁエロに目覚めた新芽ちゃんたちには丁度いいくらいの刺激なのかも知れません。
いやいや、それはあるまい?小説とは文字情報じゃ。つまり脳内で文字情報を情景変換せねばならぬ。まだベースとなる情報を溜め込んでおらぬ若者たちでは如何ほどにも楽しめぬじゃろう?
くろ様、ここのエロってライトですから大丈夫なんです。くろ様の言うようなぐちゃんぐちゃんでどろっどろのエロなんてありませんから。
あーっ、そうなの?なんともお子ちゃまであるな。まぁよい、大人になれば嗜好も変わろう。
でも官能小説はジャンルとしても販売実績としても、確固たるものを築いていますから読者が本を読む目的にも合致しているのでしょうね。
まっ、需要としては斜陽じゃろうがな。ネットのチカラは絶大じゃ。既存のあらゆるモノを亡き者にしてしまう。すごいのぅ。
そうですね、でもそれが進化なんでしょう。では次に行きます。次は面白さですか・・。これは間口が広いですね。何をもって面白いと思うかは人それぞれですから。
そうじゃな、面白さとは笑いであり、楽しさである。知らぬモノを知る事も面白い。そしてその根底には人間がおらねばならぬ。動物の仕草を面白がることもあるが、あれとて人がいてこそじゃ。人との交わりが感情を育てる。但しどのように育つかは環境次第じゃがな。本能に基づいた喜びの感情など高が知れておる。様々な経験に基づく情報の中から面白さと言う感情は生まれるのじゃ。つまり共通認識である。
そうですか?一人用ゲームとかはどうなるんです?あれってひとりでも遊べますし面白いですよ。
興奮はするであろう。しかし、そこに笑いはあるか?楽しさは持続するか?何回か遊べば飽きてしまうのではないか?
ん~っ、どうでしようね。確かに物足りなさは覚えるかも知れません。
そうじゃ、同じことの繰り返しは飽きるのじゃ。同じ刺激を受け続けるとそれはもはや刺激とならぬ。だから物語でもマンネリは嫌われるのじゃ。
成程、テンプレ作品が一部の人たちに嫌われるのはそんな理由もあるのかも知れませんね。
読者は常に新しい刺激を求める。一部の作品が人気を保っているのは新たに読み始めた読者がおるからじゃ。一度読み終えた読者は、再読などまずしない。ただ自分が感じた思いを否定しないように、いい作品だったと言うだけなのじゃ。
面白さって儚いものなのですね。芸人さんたちは大変だ。常に新しいネタを提供しないと忘れられちゃうんですか。
しかし、感動は違うっ!
おっと、いきなり語気を強めましたね。感動は何が違うんです?
感動とは魂の震えである。それは人の想いでありそうありたいと思う願望じゃ。これは飽きることはないっ!
あーっ、確かに感動的な物語って何回読んでもじーんときますもんね。
そうであろう。もしも感動が薄れたとしたらそれはそやつが汚れてしまったからじゃ。共感力がなくなったんじゃろうな。何とも可哀想なやつである。
日々の暮らしに疲れてしまった方々は心を閉ざす傾向がありますからね。でもそれって自己防衛でしょう?そこんところを一概に責めるのは片手間落ちではないですか?
そうじゃ、環境が人を変えてしまう。満たされぬ想いは蓄積し心を殺す。だから捌け口が必要なのじゃ。じゃが人に当たっては軋轢が生じる。だから人は夢に逃げるのかも知れん。
そんな人たちを何故か弱虫と攻撃するやつらもいますけどね。
ふっ、そやつらこそ弱虫である。人を攻撃して己がちっこい想いを満足させているのじゃ。哀れである。仏様でも救えぬな。
まっ、そんな人たちの事は放っておきましょう。次は知識欲ですね。
これは勉強にも通ずるんじゃが、勉強で得た知識は直ぐに使えぬからな。大切なことなんじゃが、使いどころが将来ではちと間が持たん。だから興味が湧かぬのじゃろう。
確かに好きな事に対する知識なら直ぐに自分の中で活用できますもんね。ハウツー本がみんなに読まれるのもここいら辺の事情なんでしょう。
異世界モノが読まれるのはゲームのフィールドバックなんじゃろうな。ああっ、あの設定をこう使ったのかとか、この場合はこっちのスキルを使った方がいいんじゃないかとか、色々考えられるのじゃ。考えることは楽しいからな。そこに新たな情報があれば更なる満足が得られるのじゃ。
くろ様、すいませんが長くなっちゃったんで、続きは次という事で今回は終わりましょう。
あーっ、ちと項目を出し過ぎたな。残りはちゃちゃっと済ますか。
-お後がよろし・・あれっ、続くの?-




