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3. 日曜日の憂鬱 後編

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百合は高校に上がってから、地元を出て一人暮らしをしている。仕送りとアルバイトをやることでなんとか生活はできていた。

一人なので出るゴミの量は一般家庭に比べるとかなり少ないのだが、ちょくちょく学校へ行くついでにゴミ捨て場のある坂道を下っている。


...何?


かすかに、本当にかすかにだが何かの声が耳をかすめた。遠くのほうの叫ぶような声。でも一体どこから...?


............上!!


百合はとっさに身構えた。声がどんどんと近づいてきたからだ。それもかなりのスピードで。



物体が重力によって落下し、空気抵抗を受けると落下速度はどんどん速くなるが、それらの力がつりあったとき、落下速度は一定になる。

またその一定スピードは体のサイズが大きいほど、速く、小さいほど遅い。


アリなどの小さな虫は、一定スピードが遅く、空気抵抗を多く受けるため、高いところから落としても軽やかな着地を決めることができる。


だが、上から落ちてくる落下物はアリのようにはいかない。

激しい音をたて、積まれたゴミ袋の山に重力で体が引きつけられる。


落下物の正体は人間。体つきから男のようだ。

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