1. 出会い
初投稿のため、至らない点もあるかと思いますが、どうぞおつき合い下さい。
西島百合はわりと困っていた。
無理もない、人が、男が、空から降ってきたのだから。しかも目の前のゴミ捨て場に。
「どうしたものか...」
とにかく、困っていたのだ。
ひとまず、ゴミ袋の山に頭を突っ込んだままだと窒息しかねない。腕を肩に回し、男を起き上がらせる。
幸い、燃えるゴミの日であったため、柔らかい燃えるゴミがクッションとなり目立った怪我はない。
「おいしょっ」
気絶した人間は重いというが、自分よりはるかに身長の高い男を支えるのはかなりきつい。
よろよろと危なっかしくバランスを保ちながら、男をゴミの山に座らせることに成功する。
そうしてあらわになった男の顔を覗き込むと、どうやら彼は自分とそう変わらない年齢の少年のようだ。
高身長に似合わずぷくっとしたほっぺたはハムスターを連想させる愛くるしいもので、いわゆる童顔というやつだった。
しかし、呼吸はしているようだが、さっきからピクリとも動かない。
死んでる.......?
一瞬、気味の悪い考えが頭をよぎるも、百合はとりあえずを揺さぶる。
「おーい!」
「........ぎゅるううううううううううううう」
なんとも奇妙なその音と共に少年は口を開いた。
「お、お腹すいた〜〜〜!!」
少し修正しました。