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影で動いてました
『到着です』
と言われて周りを見渡して
え?!
んー??
地下に入る前にちらっと見えた景色はなんだか
見覚えがある
着いたのはなんの変哲もないビルだった
それはいいんだけど…
ここって
私の家から1時間もかからずに来られると思うんだけど?
『どうしました?』
私が怪しげな目を向けているのと
スキンヘッドが聞いてきた
『ここってさっきの場所からそんなに遠くないですよね?』
『そうですね』
『じゃあ、なんで…』
『追っ手がいたからまいてたんだよ』
急に金髪が割り込んできた
『え??
凄く安全運転だったのに』
『コンビニ寄っただろあそこでおとりの車と
交換したんだ』
え??
『車変わったの気づかなかったか?』
全然気付きませんでしたー。
『お前結構トロいのな』
な!?
なんかムカっときたので
『そのトロいやつに昨日まかれたのね』
とついつい言い返してしまった
『てめぇー
昨日は油断しただけだ二度目は無ぇ』
うわー怒ってるー
私が金髪から一歩ずつ遠ざかっていると
『はいはい
そろそろ行きますよ!』
と私を背中を押して歩き始めた
スキンヘッドの後に私
その後ろに金髪と並んでビルに入った。
なんだか冒険みたいだね