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逃げるが勝ち
親指の指す方向を見て見ると
黒塗りの高級車が一台停まっていた
えー
嫌な予感しかしない
というかお礼言っちゃったけど
もともとこの人が急に手首掴んでくるから
転びそうになったんだった
金髪は怖い顔してるし
あの車に乗ったらなんか大変な事が起こりそう
いや絶対起こる
よし。逃げよう。
自分の手を組み少し傾けながら
グッと男とは反対方向に引っ張る
油断していた金髪の手は
思ったよりも簡単にほどけた
よし外れた!!
この前動画サイトで見た護身術が
こんな所で役に立つとは!
杏はすぐに走り出した。
走るのは結構得意だ
中学時代は短距離の陸上インターハイに
でた事もある
走り出してすぐ右側にあった小道に入り
ひたすら走る
何度も角を曲がって入り組んだ道を走った
…ハァハァ
もうまいたかな?
久しぶりに走ったから
結構足にきてるみたい
やっぱり体動かしてないと
すぐになまるのね。
死角になりそうな箱のそばに座って
息を整え耳をすます
男の声も
誰かが走っているような音もしない
無事にまけたようだ
はぁー
疲れた。
早く帰ってカレー食べよ
もうそのままカレーでいいかなー
杏はそんな事を考えならがら家へと歩き始めた




