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外伝 最終話 真実の姿

 城の大広間では戦いの佳境を迎えていた。


 シャムスに戻り、王国を支配したソンブラの暴政から国を解放しようと、兵士、市民関係なく立ち上がりソンブラに戦いを挑んだのだが、巨大な力を前にそのほとんどが息絶え、また深手を負った。

 ソルの主人もソルを引き連れ戦いに参加したが、今は深手を負い、大広間の片隅で身動きが取れなくなっていた。そして、ついにソルとソンブラが1対1で向かい合う事になったのである。


 ソンブラが、残りは犬畜生一匹かと不敵な笑みを浮かべながらソルに近づいた時、ソルが何事か吠えた。


 恐らく「ファントム!フロッグ!エクトプラズムアタック!」とでも言ったのだろう。その瞬間、大きく開かれたソルの口から、右手に剣を持った半透明の蛙が発射され、ソンブラに向かって一直線に飛んでいったのであった。


だが、この通称カエル弾はソンブラの身体に直撃する寸前、何か見えない壁のようなものにぶちあたり、区空中で静止してしまった。

 実は、ソンブラの身体は「アカデミック=アンタッチャブル=アンシン=シールド」という薄いバリアで覆われていたのだった。

 そして、誰もこの通称「宇宙人壁」を誰も打ち破ること出来なかった為、大群で襲い掛かっても、今までソンブラの身体に傷一つつけることができなかったのだ。 


ソンブラが、静止するカエル弾を目の前に余裕の笑みを浮かべたとき、またソルが吠えた。


  恐らく「ジャスティス!ジュア!ジョイフルダイム!」とでも叫んだのだろう。その瞬間カエル弾は激しく輝き始め、宇宙人壁を瞬く間に貫いたのであった。


 「なっ!」と予想外の出来事にソンブラは驚きの声あげた。カエル弾の勢いは全く衰えない。そして、次の壁、「インパクト=インテリジェンス=イケズナ=ディフェンス」通称「宇宙人壁②」をもあっという間に破り、最後の砦である、「ウサギチャン=ウチ=ウマレテコナケレバヨカッタンカナ=シェルター」という通称「宇宙人壁③」をも貫こうとしていた。

 

 ソンブラは敗北を悟ると、「フッ」と何かつかえ物が取れたような安らかな笑みを浮かべ、そしてカエル弾を全身に浴び、こなごなに砕け散った。


 シャムスがソンブラの支配から開放された瞬間である。


 ソンブラが死んだ直後、ソルの身体が輝き始め、姿形が変化していった。


「ソ……ソル」

 かろうじて意識を保っていたソルの主人は、自分の飼い犬の変化に驚愕する。


 そう、ソルは元々犬ではない。あの事件の日城内にいて、ソンブラの力により犬の姿に変えられただけなのであった。


 そして、主人の前でソルが本来の姿を取り戻す。

「お……お前……その姿は……」



 ソルの真実の姿は……猫だったのだ!



(完)

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