剣によって立つ者は剣によって滅ぶ、気が付けばワクワクすっぞ!
ミネルー街外
指先についたゆらゆらと揺れる火を
眺めている。
傍から見たらヤバイ光景だ。
放火魔を連想される。
「まほうだ。」
揺れる火を眺めている。
「はぁ。」
フィーネは呆れている。
「さぁ、先に進むわよ。火を大きくしよう!」
「大きく?どうやるんだ?」
「徐々に魔力を注ぐの。それを1箇所にとどめるうに。」
意外と難題を言ってくる。
魔力を注ぐ。イマイチイメージできない。
意識を集中すればいいのかな…
と思っていると
「ボォん!!」
火が大きくなりすぎた。
前髪が数本焦げた。
「おおおお。」
「注ぐ量を考えなさいよ。」
「難しい。」
「まだ初歩だよ?!注いだ魔力をとどめるように!」
火を付ける。魔力を注ぐ。
魔力をとどめる。
魔力を注ぐ。魔力をとどめる。
おおおお。風船のように少しずつ大きく。
さっき壊れたのは魔力をとどめるのを
怠ったからか。
魔力をもっと流し、魔力をとどめれば、
もっと大きいのができるのかな?
自分は両手を上にあげ、心の中で
元○玉とおもった。
できた。どんどん膨らんでいく。
あれっ、結構疲労感が凄い。
フィーネを見ると、絶句している。
そろそろ魔力を止めて。
とどめて一言。
「どうだ!?」
フィーネは震える声で、
「そっ、それをどうする気?落としたら死ぬわよ?」
ありゃまずい。この後を考えてなかった。
とりあえず投げとくか。と
前方へ投げてみた。
ズガっがガガガ!!一面が火の海になった!?
フィーネは、どうしようとばかリに、
あたふたしている。
消すには水だよな?
両手を上にあけ、先ほどと同じように
魔力を集めてみた。意識は水で!
さっきより簡単にできた、時間も早く。
それを同じように投げてみた。
一面の火は消え去った。
「ふぅ、どうにか」
「どうにかじゃねー!!」
フィーネから顔に飛び蹴りがくる。
「ぶっ!!」
「なんて魔力を。まぁいいけどさ」
いいなら飛び蹴りしなくてもいいのに。
「というか疲労感が。」
「魔力を使いすぎ、もうちょっと効率的にしないと
魔物との戦いなら負けるわよ!」
「なるほど。」
納得はできるのだが、
やっぱり誰もがやってみると思う。
とりあえずつかれたから一旦街へ避難しよう。
街へと歩きだす。