諦めて
真っ赤に染まる。
足も、腕も、動かない。
貴方に捕まってしまった。
~もう、諦めました~
高橋 湊はその後私に言った。
「あれは、そう。高校一年の夏休み前に入るとき。佐伯さわは、先生に頼まれた仕事をしてたんだ。そのとき、体育の後だったから少し汗ばんでたよね。その横顔といったら。あんなに憂いをはらんだ顔はもう僕以外に見せて欲しくないな。僕はね、入学式のときからもう、佐伯さんのことが大好きで。まぁ、一目惚れしたんだ。だから、何があってもいけないから何時も行きと帰りにそっと、見守ってたんだけど。僕も男だから、佐伯さんと沢山色々したいんだ。だから、夏休み前に、あのとき、勇気を出して言ったんだ。何故か、この時言わなきゃって、思ってね。そしたら、佐伯さん。いいよ。って。言ったんだよ。嬉しかった!!僕、本当に嬉しかったんだ。もう、なにもいらない。佐伯さんを幸せにするためなら、何でもするって。だから、そのあと佐伯さんのご両親にいって、結婚の了承をしてもらって………。あっ、お金の心配しなくていいよ。僕、今株やっててねお金貯めてあるんだ。けど、ちゃんと公務員として働くつもりだから、大丈夫。僕の両親も佐伯さんの事を娘にできて嬉しいって、いってるから大丈夫。他にも色々考えているよ。けど、ちゃんと死ぬまで幸せにできるプランはたてているから。安心して。」
「………………あっ」
「だから、嘘でも僕と付き合ってないなんて言わないよね。」
こうして、私は彼に捕まった。
いや、既に捕まっていたんだ。
ただ、わかったタイミングが今日だっただけ。
家にかえり、その事を両親にも確認したら結婚することになっていた。すでに、高橋の両親にもあっているようだ。
わたしは、なにがなんだか、わからなくなっていた。
ただ、もう。彼から逃れられない事はわかった。




