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病日記  作者: 遊風
2/3

幻想

貴方は馬鹿ですか

あっ、馬鹿ですよね

だから、こんな事を言うんですよ


〜point2 私から告白した覚えはありません〜


わたしは、日頃の行いはいいほうだ。

目立つこともないし、悪いこともしない。

ぱっとしない。

別段、卑屈になってはいない。

普通に過ごしたら、このスタンスになっただけである


さて、そんな日常を。

ぶち壊した貴方。


あんな事があったあと、何事もない。

隣の人は、普通に勉強をしている。

至っていつもと、“同じ”だ。


ーーーーきっと、さっきのは幻想だ


私は“そう”おもうことにした。


私は今木下に座りながらお弁当をひろげていた。

学校の近くには小さな森がある。

気候も暖かくなったなで、生徒はこの森でピクニックのようにお昼をここでとる。

私は、いつもの場所で友達を待っていた。


「お待たせ。」


その声は男の人の声だった。が、私が待っている友達は女の子。不思議思い声のほうを見てみると、そこにたっていたのは、高橋湊だった。


「………………どうして。」


高橋湊は、頬を赤らめため息を出す。


「お友達は都合が出来たから今日は一緒に食べれないらしいよ。だから、僕が来た。それに、佐伯さん。朝おかしな事を言ってたし。“僕達が付き合ってない”って。僕たちはちゃんと付き合ってるのに」


---------------------------------------------嘘だ


直感的に思った。


「友達のことはわかった。が。朝も言ったように、私達は付き合ってない。」


「…………………………っあはは。僕たちは付き合ってるよ。それに、佐伯さんが“僕に告白したんじゃないか”」


「えっ………………」


1日に一体何回驚かばいいんだろう。

彼の言ったことは嘘だ。

私本人が知らないし、覚えがない。

そんな大切な事を忘れるはずがない。


だが、高橋湊は言っている。

そら全てが真実だと。


ーーーー狂ってる。


「忘れたの?ひどいな。僕は忘れてないよ。どんな風に佐伯さんが告白したか。場所、時間、温度、臭い、全部。…………………忘れたの?。…………………………ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひ………………」


「……っひ。」


高橋は、ひどいとブツブツ言いながらどこから出したかわからないシャーペンを袖を巻いて、白い腕にそのシャーペンで血の線が出来るぐらい引っ掻く。


「っ止めろ!!」


私は真っ赤に染まった腕を掴んた。


「何をする!!こんなっ……………」


「………っあ。ついてる。」


「はっ?」


「俺の血、佐伯さんの手についてる。俺の血で赤く染まってる。爪が真っ赤だ。綺麗。」


彼は何事もなかったように私の頬に手を染める。

頬が赤く、その目は“恋”をしているような目を私に向ける。


「ははっ。佐伯さん綺麗。大ーー好き。あいしてる。」


「あっ…………。」


「忘れたならいいよ。教えてあげる。佐伯さん。

僕たちの始まり。」


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