幻想
貴方は馬鹿ですか
あっ、馬鹿ですよね
だから、こんな事を言うんですよ
〜point2 私から告白した覚えはありません〜
わたしは、日頃の行いはいいほうだ。
目立つこともないし、悪いこともしない。
ぱっとしない。
別段、卑屈になってはいない。
普通に過ごしたら、このスタンスになっただけである
さて、そんな日常を。
ぶち壊した貴方。
あんな事があったあと、何事もない。
隣の人は、普通に勉強をしている。
至っていつもと、“同じ”だ。
ーーーーきっと、さっきのは幻想だ
私は“そう”おもうことにした。
私は今木下に座りながらお弁当をひろげていた。
学校の近くには小さな森がある。
気候も暖かくなったなで、生徒はこの森でピクニックのようにお昼をここでとる。
私は、いつもの場所で友達を待っていた。
「お待たせ。」
その声は男の人の声だった。が、私が待っている友達は女の子。不思議思い声のほうを見てみると、そこにたっていたのは、高橋湊だった。
「………………どうして。」
高橋湊は、頬を赤らめため息を出す。
「お友達は都合が出来たから今日は一緒に食べれないらしいよ。だから、僕が来た。それに、佐伯さん。朝おかしな事を言ってたし。“僕達が付き合ってない”って。僕たちはちゃんと付き合ってるのに」
---------------------------------------------嘘だ
直感的に思った。
「友達のことはわかった。が。朝も言ったように、私達は付き合ってない。」
「…………………………っあはは。僕たちは付き合ってるよ。それに、佐伯さんが“僕に告白したんじゃないか”」
「えっ………………」
1日に一体何回驚かばいいんだろう。
彼の言ったことは嘘だ。
私本人が知らないし、覚えがない。
そんな大切な事を忘れるはずがない。
だが、高橋湊は言っている。
そら全てが真実だと。
ーーーー狂ってる。
「忘れたの?ひどいな。僕は忘れてないよ。どんな風に佐伯さんが告白したか。場所、時間、温度、臭い、全部。…………………忘れたの?。…………………………ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひどい、ひ………………」
「……っひ。」
高橋は、ひどいとブツブツ言いながらどこから出したかわからないシャーペンを袖を巻いて、白い腕にそのシャーペンで血の線が出来るぐらい引っ掻く。
「っ止めろ!!」
私は真っ赤に染まった腕を掴んた。
「何をする!!こんなっ……………」
「………っあ。ついてる。」
「はっ?」
「俺の血、佐伯さんの手についてる。俺の血で赤く染まってる。爪が真っ赤だ。綺麗。」
彼は何事もなかったように私の頬に手を染める。
頬が赤く、その目は“恋”をしているような目を私に向ける。
「ははっ。佐伯さん綺麗。大ーー好き。あいしてる。」
「あっ…………。」
「忘れたならいいよ。教えてあげる。佐伯さん。
僕たちの始まり。」