46億年の恨み
生命は、不条理に翻弄され続ける。長い時を経て、誰かへの助けを呼ぶ声は、人間を生み出した。不条理に対抗する存在たる我々はどこへ向かうのか。そんなことを思って書きました。
*一部宗教的な文言がありますが一般的な意味です。深い意味はありません。
*不要と思われる前半を削除しました。また、一部変更しています。
なぜ 人間はあるのか
なせ 人間は自然の理に対するのか
それは、人間が生命の恨みから発したから
雨に打たれた親なき飢えた子猫が乞う救い
子を置いて病に倒れる獣の親の無念
生命は黙って積み重ねる
我々ではできなくとも
進化の先へとその恨みを積み重ねる
ついに
彼岸へ思いは届いた
理性あるもの
自然から解き放たれる宿命の種
人間はそのようにして生まれた
すべての生命と存在による摂理への反抗
摂理が神ならば
反神の存在が向かう先は
ただ滅びが待つのみであっても
生命46億年の恨みを背負い
連綿と人間は進む
神を殺し
地を汚し
海を汚し
空を汚し
支援者である命を滅ぼして
地獄の主は我々自身
ただ抗いもがき喚き散らして
手を伸ばす先は光
餓えるのは水
神より生まれ
神に抗い
神になり替わろうともがく
この呪い
この病
終わるならば
そこがすべての命の決着点
そこに待つのは滅びか
あるいは新たな道か
あるいは