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11-初めてのプレゼントだ! 一生大切にするね


 私、サファイアはルビー様(ギャル子さん)にお姫様抱っこをされて、『始まりの森――危険区』へとやってきました。


 これで私は反撃できます。

 さぁ、私達の愛のために塵となっていただきましょう。


 おや、誰も来ませんね。


「まいた、まいた、ここまで追ってくる元気はなかったみたいだねー」


「ってことは、ラブラブピクニック!」

「サファイアちゃんの装備を更新するんだよー」

「ピクニック!」

「もし、ピクニック中に、サファイアちゃん討伐隊がやってきたらどうするの? いくらアタシらが個として強くても、数の暴力の前で、無敵とは限らないしょ!」


 私は友達とゲームで楽しみたいだけなのに……なぜこうなった。


「私、強いんだよね? 勝てそうにない?」

「トップ走ってる廃課金組は、装備がエグいからね。ステ差なんて微々たるもんよ。熊が猟銃持った人間に囲まれてて勝てないみたいな?」

「例えが分かりやすい!」


 そっか、個として強くても、戦闘は素人。

 装備が貧弱ならその差が埋まるんだ。ルビー様!一生ついて行くからね。


「私は何をすればいいかな!」

「まずは、私のお古の装備をいくつかあげるから、装備してみ」

「は、初めてのプレゼントだ! 一生大切にするね、絶対に肌身離さず墓まで持っていくからね、ルビー様ありがとう」

「いや、強い装備までの繋ぎだからな、すぐ使わなくなるよ」

「そ、そんな!」


 そっか、そうだよね。使えなくなったら捨てられる。

 残酷なシステムだね。


「それでも大切にするからね」

「そこまで喜ばれると照れるしー」


 私の愛を受け止めてくれた。

 ルビー様は私の親友だ。


「装備したらちょっと強くなったよ。次はどうするの?」


「生産系でオーダーが一番なんけど、たぶん無理ポだからモンスドロップで揃えていく感じ?」


「モンスドロップって、モンスターを倒したときに落とすアイテムだよね。装備も落ちるんですか?」


「1500時間のプレイしていて、サファイアちゃんが知らんかったのに驚愕だわ」


 人の来なさそうな場所で、独り延々とムチを振ってましたからね。

 一人寂しく、友達ができた時のために、予行練習に励んでました。


「ボスモンスター狩りにいくよ、サファイアちゃん!」


 ボスモンスター!

 何度も一人で突っ込んで勝てなかった。

 お一人様お断りモンスターのことだ。


「初めての共同作業ですね!」

「いや、ドロップ周回すっから、特別感直ぐ無くなるぞ」

「大丈夫です。私の愛は不滅ですから」

「そっか……?」


 モンスタードロップのために、狩り尽くそうボスモンスター。


 もうお一人様じゃないからね!



☆★


 小手始めに『始まりの森――危険区』のボスモンスター、フォレストウルフを狩りに行ったけど、低レベルダンジョンということもあり、楽々に粉砕してしまいました。


 運よくフォレストウィップをドロップしました。


「やったー! 初めての装備ドロップだ!」

「フォレストシリーズはステータス性能低いけど、特殊効果が、結構便利だからね。持っといて損なしだかんね」


 そう、このフォレストシリーズは便利らしい。

 シリーズ効果で隠蔽状態になり、サーチや索敵を無効化できるとか、PK御用達装備なのだ。

 もちろん、市場には大量に流れてる装備だから、そんなに高くない。

 ドロップ品にはドロップしたプレイヤーのステータスが反映される。

 装備のステータスに補正がかかるみたいで、強いプレーヤーがドロップした装備はそれだけ強くなるらしい。


「じゃあ、頭胴腰腕足アクセであと6個粘るぞ」

「はいルビー様」


 ボスモンスターはボス部屋で特殊なアイテム使うと戦うことができる。

 ルビー様の助力もあり、あと50回は挑戦できるみたい。

 それくらいなら絶対揃うよ。


「それにしても、フォレストウィップ凄いですね。これ装備するだけで器用さのパラメーター+10%するなんて、ボスドロップ品は凄い!」

「理論値!」

「ふぇ?」

「理論値だよ!」


 りろんち……?

 ランチの亜種か何か?

 ギャルの用語でランチと言う意味なのでは!


「そうだね、お昼にしようか!」

「ランチじゃなくて理論値だよ。ランダムに設定される効果と数値が想定されるものの中で最高なこと」

「初ボスドロップの最高な品ってことだね! ルビー様との思い出ロードを飾るに相応しいね」

「意味通じてないね……ビギナーズラックってやつだし、アイテムの節約にもなるから、まぁいっか」


 ルビー様との連携も深めるためにも、フォレストウルフさんには私達の友情を育む養分になってもらわないとね。


「今度は、私が鞭で動きを止めるから、ルビー様が身動きが取れなくなったボスに攻撃してみて下さい」

「それナイスアイデアだね! アタシ、魔法アタッカーだから前衛でヘイト管理とかしてくれると助かんだよね」

 

 さっきの戦闘では私が一人で殺しちゃったから、ルビー様にも見せ場を作らないとパーティープレイの意味がなくなっちゃうからね。


 そうして、私達のボス周回は続くのでした。

 



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