表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/14

10-新スキルは友情の証という名前の愛でした

 

 世界が私達の友情を祝福してくれた証しとして【ベストフレンド】というスキルをくれました。

 ギャル子さんは両手をバンザーイしながら踊っています。


「凄いよ凄いよ凄いー! 未発見スキル発見とかやってみたかったんだよね。サファイアちゃん、一緒にどんなスキルか確認しよーぜ」


「うん!」


 私達の友情の証を確認する、私達の初めての共同作業だね。



「えーと、『【友達運】を無効にする。【ベストフレンド】の縁を切ることはできない、また、【ベストフレンド】のステータスの50%パラメーターが上昇する。これらの効果はこのスキル習得した時にフレンドになった者同士でしか適応されない』、ヤバ!」


「縁を切ることができない……最高だぁよ!」


「いや、そこじゃないでしょ!」


「いや、そこが一番重要だよ! 私以外とギャル子が仲良かったら嫉妬でS・H・I・Tって言っちゃうよ」


「サファイアの愛が重いんですけどー、まぁいっか。でも、フレンド申請が条件って緩すぎなのに、何で今まで見つからなかったんだー?」



「私達の『愛』を認めてくれたんだよ。ありがとうぼっちの神様!」


「それだと運営がぼっちの神様になるぞ……お、今、スキル一覧確認したら解放条件あったよ」


「愛、愛、愛、あーい、ふふふ……」


「うわー引くわ」


 引かれた、なぜ!


「捨てないでくだしゃい!」


「何一人で盛り上がってんの? 【ベストフレンド】の解放条件がガチヤバい」


「一緒の墓にはいるくらいの深ーい愛がいるとか?」

「そこまでは重くねーぞ、『300人以上PKを行いレッドネーム状態かつフレンドリストが0/100のプレイヤーに、フレンドリスト0/100のノーマルネームのプレイヤーからフレンド申請してフレンドになる』よ。普通は、無理ぞ」


「それほど、私達の愛が深い証拠ですね」


「ま、面白いからいいかー」

「はい!」

「サファイアのステータス50%分上昇してるだよねどれどれ…………バグってる!」

「運営に問い合わせて問題なかったですよ!」

「え、これの2倍でOKだったのマジかよ」

「マジです」


 ふふふ、最強になれば友達ができました。

 私の考えは間違いではなかったみたいです。

 これでやっと、スタートライン。

 

「これで私達はモンピを狩る正義の執行人ですね!」

「あーそれな。たぶん無理ポ」

「…………なぜ?」

「いや、サファイアがやりすぎて、皆、モンピやめてんのよ」

 悪い人っていなくなるんですね……


「あ、でも、サファイアちゃんの討伐隊募集してるギルドあるからみたい」


「なんでさ!」


「まぁ、モンピは上位ギルドでも普通にやってるし、危険区ってNFTアイテムの奪い合いだからね。普通に邪魔に思ってるみたい」


「ギャル子さん……NFTって何?」

「簡単に言えばリアルマネーに変えれるアイテムだね」

「このゲームってそんな仕様があったんですか!」

「いや、逆になんで知らし?」

「だって、NFTでしたよね? そんなアイテム一度も見てませんよ?」

「月1更新のサブスク契約してるプレイヤーしか落とせないからね、サファイアちゃんしてないしょ?」

「あの、友達運のペナルティを無効にしてくれるアイテムが貰えるやつですね」

「それはおまけの方だよ~、お金払って、アイテムの争奪戦をするのが危険区ってことだよ」


 このゲームって友情育むゲームだよね!

 お金なんて絡ませたら、友情なんて直ぐに壊れそうな気もするけど……まぁ、友達がいなかった私には友情の壊れ方なんて分からないだけどね。


「サファイアちゃんはレッドネームでしょ? モンスターに殺されても騎士団に捕まらないけど、プレイヤーに討伐されると、即騎士団だよね?」 


「そうなの!」


「やっぱ知らなかったか……ちなみに、セーフティエリア外ならレッドネームはモンス扱いだから、どこにいても危険だぜ」


「…………私の平穏はどこですか?」


「リアルしかないんじゃね?」


 この世界に私の平穏は無いみたいです。


「嫌だよー、ギャル子さんどうしようぅ」

「取り敢えず、移動しよう。ここだと、サファイアが反撃出来ねぇからな」


 私はモンスター扱いだけだプレイヤー。危険区でしか他プレイヤーに危害が加えることができない。


 待って待って待って、私、ここで2時間もいるよね。ってことは……


「【アース・インパクト】!」


 ギャル子さんに体を引っ張ってもらい直撃は避けたけど、私が立ってた場所の地面にクレーターができてました。


「ちっ、避けられちまったか」


 なんか強うそうな装備の人が私達にハンマーで攻撃してきた!


 攻撃された、攻撃された、攻撃された。パパ、ママ、ぷースケ、サファイアは今日で死ぬかもしれません。

 

「いきなり攻撃とか、ナンパ、下手クソかよ」


「レッドネームが見かけたら牢獄送りすんのが礼儀だろ、ナンパ下手じゃねーし……」


 おや、攻撃してきた人が、ギャル子さんを見て照れている……、もしかしてお友達になりたいと?


「ギャル子さんは私のベストフレンドです!」

「いきなりどーした?」


 せっかく出来たお友達を取られたら泣きます。まだ、一緒のお布団で寝てません!


「てか、レッドネームと一緒にいるとかどういう神経してんだよ。何の役にも立たねーじゃんか」


 ハンマー男がハンマー向けて、ギャル子さんに話しかけてます。


「はぁ? 役に立たねーとかないから、おっさんよりは何千倍も凄いから私のサファイアちゃんは」


 私のサファイア来たー、これ!

 私、前野サファイアはギャル子さんのものになりました。捨てられないように頑張ります。


「ここは初級区だからレッドネームは反撃しても追加エフェクトも発生しないから無力だろ」

「サファイアちゃんとりま、中級区まで逃げんぞ」


 初級区、中級区、危険区の3つのうち、他プレイヤーに危害を加えられるのは中級区。

 中級区なら、ダメージは与えられなくても、他プレイヤーにバフとデバフや状態異常を与えることができる。

 危険区ならダメージも対応される。


「じゃあ、中級区でもモンピは盛んなのでは!?」


「別のこと考えてる場合かし! はい、煙玉」


 ギャル子さんは煙玉を使い視界を曇らせ、私をお姫様抱っこして駆け出した。


 私、今、リア充してる!


「まてや、こら!」


 ハンマー男の声は遠く、駆け出したギャル子さんはとても速かった。


「マジか~、【ベストフレンド】すげー、いや、私のベストフレンドが、すげーのか」

「キャル子さん、マジカミ!」

「そろそろギャル子呼びやめてルビーってお呼び」

「ルビー様!」

「様は余計だね、んじゃ、このまま危険区まで行っちゃうぜ」

「おー!」


 私達の初めてのピクニックだね。楽しみだわ。


 危険区にはモンピ狩りにしか行かないから、探索とかしたことないんだよね。観光スポットとかあるかな。


「サファイアちゃん、アタシらでPKタッグ組まん? サブスク契約して、アイテムで一儲けできるじゃんね」

「将来設計もう立ててる。尊い!」

「いや、将来設計って言うには、大雑把だしー、目標みたいなもんよ。サファイアは負プレイヤーに切るされると即牢屋行き、他プレイヤーからも狙われんなら、もうPK一本しか道なくね?」

「確かに!……ルビー様天才!」

「サファイアちゃん、そうと決まれば、討伐隊が組まれる前に装備を整えるとこだな」

「おー!」


 誰かと遊ぶのってこんなに楽しいんですね。

 あれ、PKって人に迷惑かけるんじゃないんだっけ……まぁ、あっちも私を殺るつもりなら正当防衛だよね。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ