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第005話 ぱいぱいぱいぱい

ハイファンタジーのような、壮大なストーリー展開は一切起きない…予定…です。

よろしくお願いします。

がらがらがらがらがら。


などという音は無く、扉のない大きなアーチ状の石造りの入口から4人は入って来た。

左から、Lv0『超ちっぱい』、Lv1『ちっぱい』、Lv6『大ぱい』、Lv9『超爆ぱい』‥‥‥の4人であり、それぞれエリス、リリス、サーシャ、オフィーリアであった。


「すっごーい!オフィーリアさん」


オフィーリアのぷるんぷるんと揺れる2つの巨大プリン。

いつもは(イロン)製の重鎧で覆い隠されているため、露わになった時の衝撃は失われて久しい(いにしえ)の魔法『核撃(ヴァニルシゥト)』に匹敵するであろう。

自身のぱいぱいには、そこそこ自信のあったサーシャであったが、オフィーリアのそれを見てしまうと霞んでしまうのも無理はない。


「それに引き換え………ぷっ…」


サーシャは自身の右側に陣取っていた二人のぱいぱいに視線を送った後、顔をそらして体を震わせた。


お主(サーシャ)、相変わらず失礼なやつじゃのぅ」


「そうですわ、そうですわ。貴方(サーシャ)、本当は性格属性が『極悪』じゃありませんの?」


「おぉ!なかなかに良い返しじゃの、我が姪よ」


「伯母上の姪ですから」


エリスに褒められたリリスは、胸を張る。

しかし、それにより、胸に張り付いた二つのプリン状のそれは更にぺったりとなってしまうのだった。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。


かぽーん。


かぽーん。


小娘(サーシャ)よ、しっかりと洗ったか?」


体を洗い終えたサーシャが湯舟に浸かろうと足を入れたところで、本日、碌に働くことの無かった既に湯舟の中にいるエリスが声を掛ける。

なお、その隣には当然のように姪のリリスがいて、オフィーリアは二人より少し距離を置いて浸かっていた。


「洗った、洗った。それはもう頭から足の指先までぴっかぴかよ」


その言葉のとおり、サーシャの身体はキラキラと光り輝いていた。


「ふぃ~……あったまるわぁ~~~」


サーシャはそう言うと、二人とオフィーリアの間に入り、頭の上にタオルを置き首まで湯舟に浸かって顔を緩ませた。


そして、ぷかぷか浮いているオフィーリアの超ぱいを飯の種に、第二次ぱいぱい戦争が勃発したのであるが、それは割愛する。


「そう言えば、お主(サーシャ)。馬小屋に泊まっていたそうじゃが、昨日会った時には特別何も臭わなかったのぅ」


「そうですわね。あんな臭い馬小屋で寝泊まりしてた割に……新品の藁に入れ替えてたのかしら…」


「あぁ、あれは、シロウさんが会う前に風呂に入った方がいいって風呂代くれたの」


「そういうところはマメじゃのぅ。あやつ(シロウ)は」


「そういう気の利くところが良いんですわ」


リリスは、そう言うと顎を少し上げ顔を更にほんのりと赤らめた。


「あれ?もしかして、リリスさんってシロウさんの事が好きなの?」


「は……はぁ!?…な……何言ってるのかしら…こ……この小娘は!」

「お……同じパーティにいるのは……そ…そう……シロウにどうしてもって乞われたからよ」

「わたくしは…仕方なく、シロウとパーティを組んでいるのですわ……ほほほほほほ…」


急に話を振られたリリスは、挙動不審に陥りながらも何とか返答をした。


「分かりやす過ぎ。ねぇ、オフィーリアさん」


「あはははは………その話題は、あまりボクに振らないで欲しいなぁ」


幼なじみというだけでリリスに目の敵にされているオフィーリアはやんわりと断りを入れる。


「あ、でもさ。シロウさんって『女の人に興味ない』んじゃない?」


『なっ!?なんじゃと(ですって)!!!』


サーシャの突然の発言に、エリスとリリスは前を隠すこともなく立ち上がったのだった。

お読みいただき、誠にありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。

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