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第017話 魔術士に転職した

ハイファンタジーのような、壮大なストーリー展開は一切起きない…予定…です。

よろしくお願いします。

シロウ達がギルドの窓口に着くと、朝食をとる前より更に大勢の冒険者で埋め尽くされていた。

大半は、朝に新しく張り出される依頼書が目当てであるが、窓口に並ぶものも少なからず居り、シロウ達がついた頃にはサーシャとマコトとの距離は十数人分開いていた。


シロウ達が着いて程なく、ギルドの窓口の壁にある時計は午前9時ピッタリを指した。


「はーい。窓口を始めますよー」


「先頭から順番に来るにゃ」


「先頭の方、どうぞ」


ギルド窓口三人衆の言葉に、善悪関係なく冒険者は並んだ順に窓口へと足を運ぶ。

ギルドは国の公的機関であり、そこにおける諸問題には官憲や軍が手出し出来るため、流石にお上に楯突く輩は滅多に現れることは無い。


もっとも、多少のセクハラの限りにおいて出てくることは無いが、窓口職員の判断で冒険者はく奪権や制裁権といった独自の権限を有している。

つまり、度々起きているメドーサによる石化も制裁の一つとして認められている権利であった。


そんな感じで、窓口はスムーズに進んで行き。


「はーい、次の方ー……あら、サーシャさんにマコトさん。今日はどうしたの?」


「転職に来ました」


「え”っ!?まだ、戦士になって半年も経ってないわよ!?」


短期間のうちに転職をしにくる者はいないのか、アリアは驚きのあまり胸の巨大プリンをぷるんぷるんと大いに揺らした。


「いやぁ、賭けに負けちゃって」


「賭けって、そんなことで………」


アリアはそう言いかけたところでマコトの顔に目をやり、何かを察したのだった。


「では、冒険者カードのご提示をお願いします」


「はーい」


サーシャは冒険者カードをアリアに見えるように差し出す。


「えっと……そうですね。今のサーシャさんの能力でしたら、戦士以外だと女魔術師(ウイッチ)女僧侶(プリーステス)の二つの職業ですね……当ギルドとしては女魔術………」


女魔術師(ウイッチ)でお願いします」


アリアが全てを言う前に、サーシャは得意顔(ドヤがお)でそう答えた。


「あぁ、もう決められてたんですね。はい、それではこちらの紙にご記入下さい」


そう言って、アリアは『 魔術士(ウィザード)女魔術師(ウイッチ)転職請求書』をサーシャに手渡す。

請求書とは言っても、簡単な文章を読んでサインをするだけなのであるが。


サーシャは、そんな簡単な文書すら読みもせず、サラッとサインをしたのであった。


「えー……と、少しは文章を読む振りはしてほしいのですが……まぁ、良いですかね」


アリアは、サーシャたちより後ろの方で待っているシロウに視線を向け苦笑いをしながら、そう答えた。


「はい、それでは少々お待ちください」


アリアはそう言うと、サーシャの冒険者カードを窓口の後ろに設置している古の魔術器具に通した。


ピッ。


その音のあと、窓口に戻ってきたアリアは冒険者カードをサーシャに手渡す。


「うわっ!本当に書き換わってる!」


ついさっきまで、職業欄に『女戦士(アマゾネス)』と書かれていた欄は見事なまでに消え、代わりに『女魔術師(ウイッチ)』に書き換えられていた。


「これ、どんな技術を使ってるんですか?」


「さぁ……なにぶん古の魔術道具の一つで、動力源も謎でサッパリ分からないんですよ」

「分解しようにも、ネジなどの類すらありませんので……」

「ちなみに、あのように綺麗に見えますが、少なくとも2千年は経ってると言われてます」


「へぇ……」


サーシャは左右に首を振り、覗き込むように眺める。


「サーシャ、そろそろ………」


「あ、そっか。みんな並んでるんだった」

「ありがとうございます」


「いえいえ、良い転職でありますよう願っております」


こうして、サーシャは無事に女魔術師(ウイッチ)に転職したのであった。

お読みいただき、誠にありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。

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