第011話 創造神襲来 後編
ハイファンタジーのような、壮大なストーリー展開は一切起きない…予定…です。
よろしくお願いします。
なお、自称神は、アリアたちですら素手で倒せるくらいなので、詳細な戦闘は割愛する。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
ギルドの食堂。
周囲では他のパーティメンバーの阿鼻叫喚が聞こえる中、シロウ達のテーブルの上に置かれたプレゼントボックスは6箱。
「あれだけ狩って、出たのがたった6箱………」
エリスとリリスとサーシャは、心底げんなりした表情でそれを眺め、オフィーリアとマコトは苦笑いをする他なかった。
「ま………まぁ、良いじゃないか。丁度人数分出たんだし」
シロウは、そう言って三人を宥めた。
「まぁ、ええわい。とりあえず、わしはこれを貰う」
「それでは、わたくしはこれを頂きますわ」
こうして、最後に残ったものをシロウが手元に置く。
そして、一斉に開けた。
「ぼっちの俺の部屋に超エロエロ女が現れた件@聖夜狂宴版………」 by エリス
「このメスブタ穴に決めた! 気持ち良さ2000倍 最新版(当社比)………」 by リリス
「ボクは真っ赤なマフラーだ」 by オフィーリア
「僕は……なんだろ…これ……。下半身に付けるっぽい金属製突起物があるけど……」 by マコト
「私のは、なんか良く分からないキノコみたいな棒だわ。なんか目が付いてるけど」 by サーシャ
といった、オフィーリア以外散々なものであったが、サーシャが取り出したモノに反応した者がいた。
「そ……それはっ!オジンボ様ではないかっ!!!」
エリスが勢いよく立ち上がる。
「え!?このチ●ポみたいなのが!?やっぱ、オ●ンポ様じゃん」
「のう、小娘。この本と交換せんかや?」
「嫌よ。そんなエロ本となんて」
「では、いくらなら良い?言い値で買おうではないか」
「そう?じゃあ100万コッポラで」
『なっ!!!』
この吹っ掛けには、流石の全員がドン引きしたのは言うまでもない。
「うぐぐぐ………分割払いでも良いかや?」
エリスは、自身の財布の中身を眺め、手をぷるぷるさせながら言う。
「流石に可哀想だよ、サーシャ……」
マコトは、サーシャに囁く。
「いや……ただの冗談だったんだけど………」
「別にお金はいいわ。あげる」
「おおっ!ありがたや、ありがたや。サーシャ様ぁ!」
「その呼びはやめて……気持ち悪いから……」
こうして、無事『オジンボ像』は、エリスの手元に渡った。
「あれ?そう言えば、シロウさんは何が出たの?………って!!!」
驚愕の眼差しでシロウを見るサーシャに、皆も彼の方に顔を向け、そして、一斉に立ち上がった。
それは、光り輝く『金色の鉱物』であった。
結果、パーティにはギルド報酬に加え、一人当たり20万コッポラの臨時収入を手にしたのであった。
ちなみに『ぼっちの俺の部屋に超エロエロ女が現れた件@聖夜狂宴版』と『このメスブタ穴に決めた! 気持ち良さ2000倍 最新版(当社比)』、『超強力!これで愛しの殿方の貞操も安心(質屋鑑定)』もそれぞれ1万コッポラ、1万2800コッポラ、3万コッポラで売れ、エリスはその売り上げをサーシャに渡し、リリスとマコトは、それぞれエリス、サーシャと半々で分けたということである。
お読みいただき、誠にありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。




