第010話 創造神襲来 中編
ハイファンタジーのような、壮大なストーリー展開は一切起きない…予定…です。
よろしくお願いします。
「いやーん!そこはダメェ!!!」
「どこ触ってるのよ!このっ!!!」
「ひゃっ!胸の中に入って来たぁっ!!!気持ち悪いっ!!!」
「いやーっ!股に引っ付いてるぅ!!!」
「あーんっ!お尻に引っ付いてるぅっ!!!」
等々、町のいたるところで『創造神ノーサンクの残滓』達は暴れまわっていた。
なお、男には一切、目もくれないのは言うまでもない。
「ただの、ちっちゃいエロ親父集団じゃん」
サーシャは、惨状を目の当たりにして真顔で言った。
そう、町に襲来したのは、身長20cm程のとある世界の聖夜の日に着て良そうな真っ赤な衣装を身に纏った、ただのエロ親父であった。
とても、かつてこの世界を創造したなど、誰も思わないだろうし信じないだろう。
「何じゃあれはっ!聞いていたのと違うではないか、シロウ!」
「そうですわ。あんな気持ちの悪い殿方なんて、聞いておりませんわ」
エリスとリリスは、批難の矛先をシロウに向けた。
「え!?二人ってこの神の事知らなかったの!?最初に合った頃、古参みたいな顔してたけど」
「二人は、君たちより3か月ほど先輩なだけだよ」
サーシャの問いにシロウがそう答えると、彼女は半眼の犯人を疑うような目つきでエリスとリリスを見た。
「なっ!なんじゃ、その目は!古参であることには違いなかろう!」
「そうですわ。そうですわ。わたくし達の方がシロウと長くパーティを組んでいる事には変わりありませんわ」
そう言って反論した。
「まぁ、いいわ。それより本当に、これって神なの?」
「まぁ、あくまで伝承の中でのお話ですので……」
そう言って、パーティの前に現れたのは、胸に二つある巨大柔らか肉まんをプルンプルンと震わせるアリアであった。
「あれが創造神なんてご免にゃ」
「ふん…忌々しい存在です」
それに続き、カチューシャとメドーサが現れる。
だが、このギルド受付三人衆が現れたことにより、戦況は一変した。
厳密には、おっぱいぷるんぷるんさせているアリアとメドーサの二人であるのだが、ここは三人衆としておくことにする。
「ぐぎぎぎ…あぞご…いいお゛んな…いる」
一般人の女性に飛びついていた『創造神ノーサンクの残滓』達が次々と、シロウ達パーティの下に向かってとびかかって来たのだ。
『神刃!』
エリスとリリスの聖魔法攻撃が、先制して進撃してきた自称神2体に命中し、あっさり絶命した。
「む!?プレゼントボックスなど落とさんではないか、シロウ」
「いや、だから低確率だっていっただろ……」
「むきーっ!こうなったら全て粛清じゃっ!」
「よし、俺達も行くぞっ!」
こうして、シロウ、オフィーリア、マコト、サーシャの四人は、前方に展開して向かって来る自称神達と相対したのであった。
お読みいただき、誠にありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。




