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序章:型作り  作者: gleaner
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過ちを犯して繰り返す

不愉快は連鎖する。

誰かが持ち寄ったストレスは誰かに与えられ、誰かが持ち帰り、また誰かに属する。

悪循環でしかない。

誰かの接客が、態度が、対応が、自分で客を、店員を不機嫌にさせている。

何処かで不機嫌にした相手がどこかでまた自分を不機嫌にしている。

それを抑制しようと、苛立ちを抑え込めば、鬱になる。爆発する。犯罪をする。

けれどそれが逆ならばと考えてもいいのではないか、そう思う。

だから僕は笑顔を振りまいた。

誰かが心地よくなって欲しくて。

出来なくとも、不愉快を与える事は必ずしない。

でも、僕は殺された。

何がいけなかったのだろう。

分からない。

でも、誰かが苛立っていたのなら、誰かが苛立たせてしまった腹いせが僕に来たのだろう。

僕は何もしていないのに。

何もしていない?

ああ、だからなのかもしれない。

何も出来なかった。その子に対して、何もしてあげられなかった。

少しでも優しさを与えられていたら結果は変わっていたのか。

悔しい。

今まで僕の感情は喜び、だけだった。

でも今は悔しい。

自分が許せない。

僕の胸に残る悔しいという感情は、苛立ちは誰かに『ぶつける』ものではなく、自分を律する為に合ったんだと認識する。

成長する為、犯さない為、自分を奮い立たせるため、反省する為に。

でも、もう遅いのかもしれない。

僕はもうそこに居ないから。

居るのは全く新しい自分だから。

この気持ちを忘れたくない。でも、次産まれたらすぐ忘れてしまうのだろう。

だから人生を繰り返す。

何度も人生を繰り返して覚えていく。

次を見据える為に。



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