『耳が腐る』『こだわらない』『二律背反』『欲望』
耳が腐る
安岡 憙弘
価値のない情報をきくと耳が腐るとクローチェは本気で信じていました。
こだわらない
クレールはもはやなんの欲望ももちませんでした。そしてとても幸せでした。
いつまでもいつまでも幸福に暮らしました。
二律背反
自分の調和した円のような生活をクリスティーナはとても大切にしていました。けれどそれと同時に、なにか価値のあることをかきたいという気持ちもありました。その2つを両立させることはかなりむずかしいことでした。
欲望
完全には楽になれるとはいいにくいが、1つ私のいいと思う煩悩1つ1つ消していく方法がある。それは、書くことである。
例えば、~で迷っている。~が憎い。
~をしたい。金がもっとほしい。結婚したい、など、自分を苦しめている欲望たちを書き出すのである。これでずいぶん客観的に自分がみれるようになる。
完全をめざしてはいけない。
しかし、混乱してめちゃくちゃな頭を整理するには一定の力がある。