かくれんぼと初戦闘
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逃げないと。
あんな所にいたら命がいくつあっても足りなくなる!
「どこかに隠れよう…」
にしても走るのはかなり難しい。
2本ではなかなかバランスが取れない。
転ばないように気を付けよう。
取りあえず見つからなさそうな場所に行こう…
それから、少し離れた森についた。
「ここなら見つからないだろう…」
そう思い、僕は腰を下ろした。
「ふぅ…」
はぁ…
生き返ったはいいものの、魔王になれだなんて…
ここもいつかは見つかるだろうし…
「どうすれば…」
ザッ、ザッ、ザッ
うん?足音がする。
誰だろう。もしかしてもう死神が追ってきた…?
「隠れないと…」
僕は急いで身を潜めた。
「ここら辺にレアモンスターいないかなぁ~」
人の声がする。おそらく人間だ。
モンスターを探してるのか…
ということは…魔王になった僕も殺される!?
ここを離れないと危ない…
僕は急いで立ち上がった。
ポキッ
しまった! 小枝を踏んだ!気づかれる!
僕は急いで走った。
「うん?誰かいるのか?」
気づかれた!早く…
ズサッ
ヤバイ!転んだ!こんな時に!
「あ!モンスターだ!」
くッ…こうなったら戦うしかない!
「こんなやつ見たこと無いぞ!きっと新種のモンスターだ!」
こっちは魔王なんだ!きっと勝てる!魔王城で倒されない限りたぶん死なない!
大丈夫だ!勝てるぞ!
「うぉぉぉぉぉ!!!」
声をあげながら、僕は相手にタックルしようとした。
「″サンダー″!!」
うん? サンダーって何d…
ピッカーン!!
「痛ってぇぇ!!」
サンダーってなんだ!!めっちゃ痛い!助けて!体がしびれて…
「”サンダー”!!」
「痛ってぇぇ!!」
「”サンダー”!!」
「痛ってぇぇ!!」
「”サンダー”!!」…
………
無理。
勝てない。相手強すぎる。
いくら魔王でも元はおでんだもん。戦い方なんて知らないよ。
動けないんだけど。
どうしよ。このまま死ぬのかな。
「…そろそろ動かなくなったかな?」
なんか言ってるけどわかんないや。
頭がしびれてる。
「トドメだぁ!」
鈍い音がした。
多分、僕は死んだ。