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異世界召喚

最近どこかの世界で、異世界召喚が流行っているらしい。

久々に異世界紙を取ってみたらそのような記事が多かった。


「今時異世界召喚か……」

俺の住う世界でも、かつて異世界から人を呼び寄せ技術交流を図っていた時代はあった。しかしそれははるか過去のことであり、現代でそんなことをしようものならすぐさま見つかり、逮捕されるだろう。

当時交流してみてわかったことは、異世界人にもとの世界があり、個人ごとに見ても知性も文化も持っている生物だということだ。異文化交流が進み、確実な移動手段が確立し、国交が結ばれてからは、召喚は拉致の手段の一つとしてのみ扱われるようになった。

そのご時世で再び異世界召喚が増えてきている。やっているのはモラルを持たず法整備もされていないような後進の世界だろう。そのレベルの世界などごまんとある。


待てよ、ニュースになるほどに召喚が行われているなら、それにタダ乗りすれば交通費をかけずに旅行に行けるのでは?

そうと決まれば今から行こう。手荷物をまとめ、帰還用の座標を用意し、邪魔されないよう扉は施錠して準備は完了だ。

ハッキングの魔法を編んでいくとしよう。まずはこの世界に張られた召喚避けの結界に穴を開ける。その後はどこかの世界からの召喚リクエストを傍受して接続する必要があるが、こればかりは相手からの呼び出しがなくてはどうにもならないため祈るしかない。

時間との勝負だ。個人渡航を制限する法はまだないとはいえ、見つかれば妨害されるかもしれなかったが、どうやら普段の行いが良かったらしい。

「ふふっ、早速接続に成功したぞ。

あとは喚び出す対象を俺に書き換え──よし、これでいい」


戸を叩く音が聞こえる、聴き慣れた我が助手の声だ

「先生!空間魔法使ってますよね!?

何やってるんですか!?明日研究発表ですよ!いったい今度はどこ逃げ──」


さぁ始めようじゃないか、俺の輝かしい異世界召喚ライフを!

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