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10年後のニホンは崩壊していた。  作者: インドカレー
1/3

1 抵抗 2 ニホン

新人類の超能力者や取り残された世界で日常を過ごす女子高生、10年間軟禁された少女、突然現れた性別不詳の銀髪さんなどいろいろやっていきます。


たまに昆虫食レポしたいです。(作者もたべます)


<<抵抗>>


「だせ!このまま死ぬのは嫌だ!」

<ピ、権限がありません。>



 少女が扉をたたく。

 薄暗い窓のない部屋、しかしそれ以外なら普通のどこにでもある普通の家だった。



「じゃあもうあんたのメインシステムぶっ壊してやる!」

<やめてください―――警告に従わない場合は、防衛システムにより鎮静ガスを発射いたします。>



 少女が椅子で扉を殴りかかった。



「やれるものなら・・・・やってみろ!!!!」




<<ニホン>>


「これがニホンか・・・10年以上未開の地といわれている」



 長髪で銀髪の少年、少女のような風貌をした人間がマーケットを歩いていた。

 気候は秋のため肌寒いが、彼はあまり肌の露出が少ない厚手のコートを羽織っていた。

 マーケットとは闇市に近いもので、現在スーパーなど経営者が不足してるため

個人での売買が主となっている。



「嬢ちゃん!外国人かい?珍しいね!これどうだい」



 屋台をやっているおやじが声をかけてきた。

 おでんのようなものを手渡ししてきたが・・・



「こ、これは?」

「肉おでんさ!まぁ肉は高級品だから今じゃ豆か昆虫で作ったものがおおいんだがな。

ここでは一番人気名物さ!大根に味がしみこんでな、うめーんだよ!」



 虫・・・・・。



 10年前戦争でニホンは建物がほとんど潰れ、都市機能がなくなった。

 しかも常に電波障害がおきており、通信手段が無効となり、情報や国の機能も

ニホンは完璧に崩壊してしまったのだ。

 戦争が落ち着いた後、ほとんどの国民は亡命しニホンを捨てていった。

 人口の急速な減少と重度の電波障害、国としての機能麻痺により

ニホンは殆ど廃墟、文明は一気に数百年単位で落ちている。


 おそらく食糧難を乗り越えるため、現在ニホンでは他国より

昆虫食をきわめていったにちがいない。

 ニホン人の飯はうまい―!

 そういっていた知り合いを思い出し、もらった大根と下にまかれてる

茶色い練り物を凝視しながら勢いよく口に入れた。



「―――――――――――!!!!!!」



 味は―――――うまい。

 うまいのだ。

 大根にニホンの出汁がしみこみ、うま味が濃縮されてる。

 その下に巻かれた、茶色い何か。

 練り物だー若干舌ざわりがジャリジャリするが、まずくはない。



 しかしだ。



 一瞬、鍋の中に白い大きな芋虫が出汁として入っているのを見てしまい

胃に入ったものが口に戻ってくる感触があり急いで、飲み込む・・・。



「お、おいしいです!とっても・・・」



 笑顔で言った。




 マーケットを抜け、おやじからもらった情報で廃墟になった元居住区へと向かった。

 上から爆弾が直撃したのか、倒壊した家や辛うじてまだ家の形を保っているものもある。

 壁には銃弾の跡もあり当時の悲惨さを物語っていた。

 進んでいくと大きい塀に囲まれた瓦屋根のデカい屋敷が見えた。



 彼は屋敷の中の大きなソファーに横になりながら

 今回のニホンにきた目的の手がかりになる人物に会うために待った。



作者は絵描きなので、面白いなど声が嬉しいあったら漫画など描いてみたいなと思ってます。

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