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誕生日プレゼント

 

 春という名前の僕の誕生日は勿論春、そう今日は僕の誕生日だった。




「お兄ちゃん、誕生日おめでとう~~」


「ありがとう」


 二人きりの誕生日パーティー、誕生日ケーキを前にお互い見つめあい、ワインを傾ける…………。


 な、わけはない。


「ピザ! チキン! 美味しいいいいい」


 (*≧ω≦)こんな顔した妹がピザやチキンを頬張る……いや、可愛いんだけどね……。


 僕にとって妹は今も昔も変わらない存在だ。ずっと子供のまま……僕が側にいて守ってあげなくてはいけない存在。


 僕が何歳になろうと妹が何歳になろうと、変わらない、ずっと変わらない変わりたくない……。


 こうやってご飯を食べている妹の姿を見ていると、ずっと変わらないと感じるけど……でも……妹は間違いなく成長している。身体も精神的にも……。


 いつかは……僕と結婚出来ないと知るだろう……その時妹はどう思うのか……騙したって思うのか……。


「お兄ちゃん……えへへへへ、遂に後1年だねえ」


「あ、ああ……うん……」


「あのね、これ……プレゼント」


「え?」


「下着のお返しと誕生日プレゼント」


「あ、ああ……ありがとう、開けてもいい?」


「うん!」

 妹からのプレゼントは……この間下着を買った帰りに寄った雑貨屋の袋に入っていた。


 袋を開けると中に小さな小箱が入っている。僕はそれを取り出し妹の前でそっと開けた。


 中には小さな陶器の可愛い人形が2体入っていた、少年と少女の人形が目を摘むっている人形だった。


「へーー可愛いねえ」

 僕はその人形を取り出すとテーブルに並べた。

 これって……2体共に目を瞑り顔を突きだしている人形……

 

 すると妹は女の子の人形1体を男の子の横に置き直すと、土台をスッと押した。


 女の子の人形の突きだしている顔が男の子の顔に近づきほっぺたにキスをする……と同時に妹がその人形のしている様に僕のほっぺたにキスをした!


「!!!」

 いきなりほっぺにキスをされて思わずのけぞってしまう、え? な、何?


「えへへへへ、これって私とお兄ちゃんにそっくり……だからこの通りに私は動いちゃうの……」


「動いちゃうって……」

 自分で動かしておいて……でも……この通りにって……つまり……。

 妹からの誕生日プレゼントはこの人形ではなく……人形の通りに動くって事……か……。


 そういう事ならと、僕は反動で離れた人形をもう一度そっと近づけた。


「お兄ちゃん……」

 妹は僕の耳元でそう囁くと、僕の首に抱きつきほっぺにキスをする。


 人形をさらにぐっと近づけるとそれを横目で見ていた妹は僕に抱きついている腕に力を入れ身体を押し当てる。


 妹の柔らかい唇の感触がほっぺに突き刺さる。


 今、妹は何でもしてくれる……これが今回の誕生日プレゼントと言う事の様だ。


 何でも……妹は今……僕の物……僕だけの物……。


 独占欲が僕の中に沸き起こる……来年妹は僕から離れて行ってしまうかも知れない。こうやって妹と二人で一緒にいる事は、二人きりの誕生日はこれが最後かも知れない……。


 だったら……少しでも……今の妹と少しでも一緒に……そして妹を少しでも…………少しでも……僕の物に……。


 僕は人形を再び動かす……今度は人形を向かい合わせにした。


 お互い顔を突きだしている2体の人形、本来の目的はこう飾る為……僕は本来の目的通りに飾るだけ……勝手に行動しているのは妹……。


 人形を向かい合わせてゆっくりと近づける、人形の顔と顔が近付く……横から抱きついている妹はそれを横目で見たのか、ゆっくりと僕の正面に回り混んで来る。


 視界が妹で塞がれる。人形はもう見えない……妹は目を摘むっている、そして少しづつ僕に顔を近付ける。


「お兄ちゃん……誕生日おめでとう……」


 そう言って妹は僕の……鼻にキスをした……え?


「うへへへへ」

 妹は照れ笑いをして僕の前から退くと自分の席に戻り再びピザを嬉しそうに食べ始めた。



 僕の目の前には、女の子が男の子の鼻の頭にキスをしている人形があった。


 妹は本当に人形の通りにしたかっただけ、僕とキスをしたいとかそう言う事は思っていなかったのだろう……。


 妹はまだまだ子供……僕が守ってあげなくてはいけない……それは嬉しくもありそして、少し残念でもあった。






いや、本当にただイチャイチャしているだけの作者の趣味全開の物語なので

こんな評価やブクマを頂き感謝感謝でございます。


妹好きに悪い人はいません(笑)(o´艸`o)♪

妹は最高と思った方、是非ともブクマ、評価宜しくです( ;゜皿゜)ノシ


特に評価が、まだな方是非とも評価を宜しくお願い致しますm(_ _)m


ブクマもあわせて宜しくお願いします。


評価は最終話の下から入れられます↓文章評価と物語評価のポイントをクリックして評価するを押してください。


後で変更もできますので是非ともよろしくお願い致します。m(_ _)m


今滅茶苦茶忙しいですが、ランキングに載ってれば書く気力が湧きますので宜しくお願いします(  ̄ー ̄)ノ

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