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転校生

作者: ほたる

 いつもと同じ学校への道を歩きスマホをしながら行く。          親や先生からは危ないから止めろとは言われるけどそんな、警告なんて捻くれた私にとっては、ただ煩わしく思うだけ。退屈な毎日に大人たちへの私なりのほんの小さな反抗だ。

 そんなことを盾に自分の世界に浸っていたら突然何かとぶつかった。

「痛いな!なんで前見て歩いていないんだよ」

 声を荒げている主を見ると先月、私のクラスに来た転校生の早瀬はやせくんだ。

 背が高く目が鋭いせいか高圧的に感じてしまい怖く感じた。完全に黙り込んでしまった私に早瀬君の顔には黙ってないで言うことがあるだろうといった表情が浮かんでいた。

 謝ることを忘れていたことに気づいた。

「ごめんなさい。スマホに夢中で」

それだけ伝えることが精いっぱいで少し震えてしまった。

それに気づいたのか早瀬君は私の頭を軽く撫で次からは気をつけろよと言い足早に校舎へ向かい私も後に続くように走った。


 あれから二週間経つけど私はなぜか早瀬君のことが気になっていた。

 恋愛感情かと言われたら分からないけど何かきかっけがあれば確かめられたらと言う思いだけが心の中で渦巻いていた。

ふと教室の窓を見ると空の向こうがとても黒い。今朝のニュースで台風がくるかもしれないと言っていたけどもしかしたら午後の授業は休みになるかもしれない。

ラッキーと思いつつ次の授業の準備をしながらふと、この台風が過ぎたら私は変わろう、勇気を持とうと密かに誓った。



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