«第9章 私も少しは死神になれているのかもしれない!»
人間には、、、幸せな者と不幸せな者がいる。
私は、不幸せな人生を歩むことになる。
産まれて直ぐに施設に預けられて、親の顔も知らないまま過ごしていく。
5歳になった私は、里親のところへ。
でも、既に里親のところには2人の本当の子供がいた!
私は、お手伝いさんのようにこき使われる。
そんな時、私の唯一の味方は、3つ上のお兄ちゃんだった。
そこから意外な展開へ、、、。
私は父親に着いて回って、死神になる為に何が必要なのか......?
たくさん学んだ!
私もいよいよ、独り立ちをする時期に差し掛かっているようだ...!
『ジーン! お前はやっぱり俺たちの娘だ! 死神のセンスがある!
お前なら、立派な死神になれると! 俺は思っているんだぞ!』
『お父さん、、、褒め過ぎじゃない!? それに、私、、、本当に死神の
センスあるのかな、、、?』
『もちろんだよ! お前は俺たち【死神一族】の自慢の娘だよ! ジーン!』
『ありがとう、お父さん。』
『いいんだよ~ジーン!』
...お父さんは、娘である私にとっても甘い...。
今まで一緒にいる時間もなかったからか、、、死神と思えないぐらい私に優しい
お父さんが、私は嬉しかった。
初めて感じる、親子関係でお父さんは私に甘いのだけど......?
お母さんは、私の事が心配でならないみたい!
物凄い心配のしようで、、、。
ちょっとした事でもお母さんは、私にこう言う。
『ジーン! 大丈夫なの? ケガしてない? 困った事があるならお母さん
に言うのよ! お母さんはジーンの味方だから!』
『...ううん』
急に、お父さんとお母さんが出来ると......?
どうしていいのかわからない!!!
でも、死神としての仕事は二人ともカッコイイ。
本当に、この二人は私のお父さんとお母さんなのかと思うぐらいに......。
何時もは、お父さんの後をくっついて行くのだけど、、、?
その時の私たちの任務は【小さな3歳の女の子】の魂を連れて行く事だった。
この子は、こんな小さな体なのにすでに治せない【末期の癌】だった。
もう、手の施しようがない程、体中に癌細胞が広がっていた!
いつ死んでもおかしくないのに、、、。
この子は、最後までニコニコして亡くなっていった。
この子の両親は、最後まで諦めてなかったのだけど......?
この子は、知っていたんだと思う...。
生と死の間で、私を見ていた時の事、、、。
『お姉ちゃん? 死神なの、、、?』
『わかるの?』
『うん。』
...私はそれ以上は、何も言えなかった。
でもそんな時、お父さんが言った。
『お嬢ちゃん! 俺たちと一緒に行こう!』
『...何処へ行くの?』
『君が行くべきところだよ。』
『ううん』
そう言うと、、、?
その女の子の手を握って、魂を連れて行った。
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