«第7章 死神ってなんなんだろう...?»
人間には、、、幸せな者と不幸せな者がいる。
私は、不幸せな人生を歩むことになる。
産まれて直ぐに施設に預けられて、親の顔も知らないまま過ごしていく。
5歳になった私は、里親のところへ。
でも、既に里親のところには2人の本当の子供がいた!
私は、お手伝いさんのようにこき使われる。
そんな時、私の唯一の味方は、3つ上のお兄ちゃんだった。
そこから意外な展開へ、、、。
初めての死神の任務を完了した。
お兄ちゃんは、最後に私を笑ってギュッと抱きしめてくれた。
『るるか! がんばれよ!』
『...ううん』
それが、、、最後にお兄ちゃんと交わした会話だった。
そこからは、お兄ちゃんを【死神の番人】に引き渡す事に......。
『...お.お兄ちゃんはどうなるんですか、、、?』
『それは! お前には関係のない話だ!』
『お願いです! お兄ちゃんを変なところに連れて行かないで!』
『ジーンよ! お前は死神になったのであろう! 任務以外の事は何も
考えるな! お前の仕事は、死にそうになってる人の魂をここに連れて
来るだけだ! もっと立派な死神になれ!』
『...うっ、お兄ちゃん、、、。』
『もう行くがよい!』
『お兄ちゃーーーーん!!!』
私は死神になってどうしたいのか、、、?
この時、、、分からなくなってしまった!
私にとって大切なお兄ちゃんは、その後どうなるの、、、?
お父さんやお母さんに聞いても答えてくれなかった...。
ただ一言だけ二人に言われた事は、、、?
『人間の感情を捨てよ! そうすればお前は立派な死神になれる!!!』
...あの時の私には、まだその本当の意味が分かっていなかった。
死神になると言う意味を、、、。
私はあの日から、お父さんに着いて回るようになった!
今は死神としての心得を教えてもらっている...。
『なぁ~ジーン! お前は俺たちの娘だ! しかも死神一族の者ときている!
俺たちはお前を捨てたのではなく、人間界でお前を鍛えるためにこの世界へ
置いてきたんだ! そしてお前は俺たちを超える死神になると思っている!』
『お父さん、、、ありがとう! でも私は......。』
『あの青年の事が気になってるのだな...?』
『えぇ、お兄ちゃんは大丈夫なのかな、、、?』
『ごめんな! 俺にもどうなるのかわからんのだ! 今はお前を立派な死神に
する事だけが俺の役目だと思っている!』
『...ううん』
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