«第6章 私は死神になる!»
人間には、、、幸せな者と不幸せな者がいる。
私は、不幸せな人生を歩むことになる。
産まれて直ぐに施設に預けられて、親の顔も知らないまま過ごしていく。
5歳になった私は、里親のところへ。
でも、既に里親のところには2人の本当の子供がいた!
私は、お手伝いさんのようにこき使われる。
そんな時、私の唯一の味方は、3つ上のお兄ちゃんだった。
そこから意外な展開へ、、、。
少しずつ、お父さんとお母さんとの距離が近づいているのが分かる!
ずっと会いたかった両親に今、こうして会えている事を私は心から喜んでいる
のが、ひしひしと私自身がわかるからだ。
その反面、、、お兄ちゃんとの距離がどんどん離れていってるように感じる。
どこかで、血が繋がっていない事が私の中で引っかかってるかのように......。
でも、私にとってお兄ちゃんは【特別な人】例え血が繋がっていない兄でも...。
それでも、私はお兄ちゃんの魂を連れていく。
それが私の【死神】としての最初の任務なら、、、私はそうするしかない!
【死神一族】の血を私が引いているなら、私がするしかない!!!
1ヵ月後......。
とうとう、お兄ちゃんは昏睡状態になってしまった。
そして、夜中に私はお兄ちゃんの病室に入る、、、?
お兄ちゃんの心の声が私には聞こえた...。
『るるか! るるか! 最後にもう1度会いたかった、るるか!』
...私はお兄ちゃんの声に答える事にした。
『お兄ちゃん! 会いに来たよ!』
『るるかか...? どうしてここに、、、。』
『ごめんね、本当にごめん。』
『何をそんなに謝っているんだ、、、?』
『お兄ちゃん、私ね...? 【死神】になったの! そして初めての任務は
お兄ちゃんの魂を連れていく事......!』
『...僕の? るるかが死神だって、、、? どういう事なんだ!』
『お兄ちゃん! もうあんまり時間がないみたい! 私と一緒に着いてきて!』
『るるか? 僕はその後、、、どうなるんだい?』
『ごめんね、私は死にそうになった人の魂を連れて行くだけ! その後の事は
私にもわからないのよ...!』
『そうか! るるかが決めた事なら、お兄ちゃんはそれに従うよ!』
『...お兄ちゃん。』
『泣くなるるか! 死神になると決めたんだろう! 立派な死神になれ!』
『...ううん。』
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