«第5章 おお兄ちゃん!»
人間には、、、幸せな者と不幸せな者がいる。
私は、不幸せな人生を歩むことになる。
産まれて直ぐに施設に預けられて、親の顔も知らないまま過ごしていく。
5歳になった私は、里親のところへ。
でも、既に里親のところには2人の本当の子供がいた!
私は、お手伝いさんのようにこき使われる。
そんな時、私の唯一の味方は、3つ上のお兄ちゃんだった。
そこから意外な展開へ、、、。
あれから1週間後、、、。
私はお兄ちゃんの病室にいた。
『お兄ちゃん! 会いに来たよ~』
『...るるか、来てくれたのか、、、?』
『お兄ちゃん、、、? 私の事見えている...?』
『いや? ごめんな、るるか! どうやら目が見えなくなってきてるみたいだ!
でも、るるかの声は聞こえているよ!』
『そう! 良かった、お兄ちゃん? 私ね、、、。』
私が、お兄ちゃんに本当のお父さんとお母さんが私に会いに来てくれた事を
話したら、、、?
『良かったな、るるか! 本当のお父さんとお母さんはるるかを捨てたんじゃ
なかったんだよ~! そうじゃなかったら会いになんか来ないからな!』
『お兄ちゃん! ありがとう、お兄ちゃんは何時も優しいんだね!』
『るるかだけだよ! そんな事言ってくれるのは...。』
『うん? お兄ちゃんどうしたの、、、?』
『うーん、父さんと母さんヒカルも、はじめの方は何回か僕のお見舞いに来てく
れたんだが、それからもう来なくなったよ! 本当の家族はるるかだけだよ!』
『...お兄ちゃん。』
『また、僕に会いに来てくれるかい?』
『何言ってるの! 当たり前じゃない!』
『ありがとう。』
お兄ちゃんは、どんどん弱ってきているように感じた...。
『お兄ちゃん、ごめん...私、【死神】になるよ! 次にお兄ちゃんに
会う時は、お兄ちゃんの魂を連れて行く時...。』
お父さんとお母さんは私が死神になる事を決断して喜んでいた!
『流石、俺の娘だ! ジーンも一人前の死神になるように頑張るんだぞ!
うははははははッ~~~』
『...ジーン、本当にいいの...?』
『えぇ、』
『何を今更!? ジーンが自分で選んだんだぞ!』
『違うわ! そうするしかなかったのよ! 私たちがそうさせたのよ!』
『ムッ、ムムム、、、そうだな! 済まないジーン。』
『いいの気にしないで! 何となく理解出来ている事もあるから、私が死神
になろうと決めたのよ!』
『ほら~ ジーンがそう言ってるじゃないか!』
『貴方! もう黙って!!!』
『...済まない!』
『子供の頃からね、、、? 何故か人の生き死にが分かると言うか......?
ずっと不思議に思っていたんだけど、、、やっと理解できた気がする...。』
『うん、そう! ジーン、ちゃんと自分で考えて答えを出しなさいね!
本当にいいのね? もう、後戻りは出来ないのよ!』
『わかっているわ! お母さん。』
『お母さんなんて! そんな風に言ってもらえると思っていなかったわ!』
『お父さんも心配かけてごめんね!』
『なんて! いい娘なんだーーーー!!! お父さん嬉しい!!!』
『......』
『もう、貴方ったら...?』
最後までお読みいただきありがとうございます。