質問タイム
第二話 質問タイム
「なるほど、それが理由なんだね。では次の質問だ今の生活は辛いかな?」
今の生活はどうかって?それは辛い、就職活動も辛いし、正直やりたくない。
「辛いな、もう嫌になる。」
「へぇー、辛いのかい?でも君が辛いのは君自身のせいだよ。わかっているんだろう?」
「わかっているけど、俺の歩んできた人生を知らない癖に知ったかをするもんじゃねえよ」
「でも、僕は知っている。君の過去を、何をしてきたかを、赤裸々な過去を知っている。」
俺の赤裸々がななんだって?こいつは本当におれの赤裸々な過去を知っているのか?そんな馬鹿な・・
「本当に俺の過去を知っているのか証拠を見せてもらおうか!」
「いいよ、見せてあげる。例えば君が中学生のときだ、みんながいるバスの中でうんこを漏らしたよね?
翌日みんなからあだ名がうんこ製造機、略してうん製になったこととか、シャーペンで耳をほじっていたら
シャーペンの芯が耳くそに刺さって抜けなくなって保健室で笑い者になったこととかね。他にも・・」
「それ以上過去の話はやめるんだ!頼むからもうやめてください!」
これ以上過去の傷を抉られてたまるものか!」
「信じてもらえたかな?君をからかうのはこれくらいにしておこう、さて最後の質問だ、君は生きたいかい、
それとも死にたいかい?」
いきなりこんな質問されても困るな。んー、まあ別に死にたいわけではないからな。
「生きたいね」
と答えると謎の存在は満足そうにうなずきこういった。
「実は君は今日死亡することになっているんだ。君が死にたいというのならそのまま死なせてあげたけど、でも君は生きたいといった。だから助けてあげるよ、特別だよ。目が覚めたらすぐに家をでて、玄関の前で10分間目をつぶっていなさい。そうすれば死ななくて済みます」
そうして俺は目を覚ましたのだった。