お○ま様に摂り憑かれて…大嫌いな「将棋」が大好きになっちゃった!!!~序盤⑤ お○ま様咆哮~
3時間後‥「田」は、石川県金沢市の上空500mに居て「舞の自宅」を見下ろしていた…
普通は見えるはずもないが「お○ま様」は「神」あり視力等は、一切関係なかった…
しかし、遭えて見えない様にしていた‥ただ呆然と佇む様に…
「後『8年』か‥あんな『可愛い子』が…」と、田は呟いた…
幼いから「可愛い」訳でも「容姿」を指して、言っている訳でもなかった…
「『馬鹿な子ほど、可愛い』とか『目に入れても痛くない』」とは、良く言った物だな‥そぅ囁いた…
舞は「田」の子孫だったのだ‥最初から「死を与える」つもりなどを微塵も無かった…
寧ろ「命(寿命)を与える」為に人間界に降りたのだ…
「将棋が嫌い‥駒なんて見たくもない…」か‥そこ迄「嫌われている」事に…
しかも「8年」と言う「家族と過す時間」が残っていない‥長い様で短い‥年齢的に「これから」だ…
神社会もシステムは分業‥細分化され…寿命を延ばす時は「厚生労死省死神庁」に届出制となっていて
出来ても、やってはいけない‥何もかも出来ない…
「何が『お○ま様』だ‥『神様』だ‥『何にも出来やしねぇじゃね~か!!!おらぁぁぁ!!!』」と
精一杯叫ぶが‥誰にも聞こえないし‥届くはずも無く‥何より虚しかった…
「12歳と10ヶ月で…」と田は呟くのをやめた‥「先が読める」と言うのも嫌なものだ…
「ヤンゲ」でも行くか‥と呟いたが‥今は「将棋」を指す気分では、全く無かったなかった…
「ヤンゲ」とは、「仏様」が運営する「ネットワークゲーム」で、唯一「無制限」に指せていて
「神界(地獄界含む)・精霊界・魔界・仏界・人間界」とも「将棋」指せるのだ…
因みに「ヤンゲ(仏様)」は「神昇天試験」に、合格するも「最終面接」で神審議官に
「失礼な事‥聞きますが『ヤンゲ』さん‥それ‥『か○ら』じゃないですか?」と聞かれ…
「ぃぇ…地毛です!!!」と返してしまい、神審議官に「言いたくないで良いです、嘘はいけません」と言われ
「ぃぇ‥地毛です!!!本物です!!!生前、毛根かなり強かったので!!!しかも剛毛!!!」と言い張り
神審議官は「あのね?私、髪の神だよ?見抜けないと思ってんの?」と怒らせた経験がある…
「『神様』になれたか?なれなかったか?」は言う迄もない…
そして「田」は、将来「少ない可能性」に掛け「ヤンゲ」で「将棋」をする「お○ま様」達に
出会うと信じ「将棋の楽しさ」を、舞に教えを請うべく「将棋の師」を探しに行ったのだった…