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俺の周りには非常識が多すぎる⁉︎  作者: 冬紀
第1章 魔法使いとの日常
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現れたものとは......

「うぎゃぁああ!! なんだよあれは?!」


 俺は今、巨大な鳥に追われています。

 ああ、俺の平凡な日常が……こんなことに


「だからさっきから言ってるじゃないですかッ!! あれが私を追っている悪魔ですよ!!」

 そうさっき廊下の壁を壊し潜入してきたのは、悪魔軍に精神干渉された鳥だった。

「それは何回も聞いたよ!! そうじゃなくて何であんなに大きいんだよ、鳥があんなに大きくなるものなのかよ」

廊下を全力疾走で走りながら、巨大な鳥から逃げる。

「なんか干渉された副作用で……ってそんなことより早く逃げてくださいよ」

魔法使いはそういいながら必死で逃げながら魔物の足止めをしている。

俺はこの時初めて魔法使いが言っていたことを信じることになった。

そう魔法使いの手から、光の線が出ていた。

それは、単なる明かりではなく実体のあるレーザーみたいなものだった。

「やはり、私を追っているようですね……、君!! あなたを逃がすことを最優先にします!!」

それは突然だった。

「え、今なんて、逃がす? そんなことさせない。嫌々だが、一度お前の事情を知ってしまった……ほっといて、はい逃げますなんて言えない!!」

俺は、とっさに結構恥ずかしいことを言った。

「はは、そんな恥ずかしいことよく言えますねしかも会ったばっかの人に……、でもありがとうございます。でも一般人を巻き込むわけには行けないので……」

そう言うと魔法使いは、俺の少し後ろに下がり、左に分かれている廊下に進行方向を変えた。

「ちょ、待てよ、フィル!!」

しかし、その声は届かず魔物と一緒に俺の背後から消え……ることはなかった。

そう、魔物は俺の方向に進んできたのだ。

「「えええええ?!」」

俺とフィルは見事にはもった。



「何で、俺が追われる形になってるのぉおおおおお!!!」

しかも、さっきよりも魔物と俺の距離が近くなり興奮したのか攻撃までしてきた。

その攻撃は、いたって普通の羽攻撃だが大きさが大きさなので当たったら体が真っ二つになりそうな勢いだ。

「ちょっと、何でそっちに行っちゃうんですか?! 追ってるのは私じゃないんですか!!」

そうフィルは俺に聞いてきた。

「そんなん知るかああああ!! 何とかしろよフィル!!」


 あ、自然に愛称で呼んじゃってる……いいか


「なんとかって、無理ですよ!! 攻撃したらあなたも巻き込んじゃいますしこんな大きい魔物が廊下いっぱいにひろがってるから追い越すこともできませんよ」

フィルは魔物と俺のあと追いかけそしてそこには魔物を挟んで会話が成立しているシュールな様子があった。

「できませんって……あ、お前魔法使いならほら瞬間移動とかでこっちに来いよ!! このまま攻撃されたらあいつの羽に真っ二つにされる!!」

俺がそういうとまるで会話を聞いていたのかように羽の攻撃量が増えた。

「うわあああああ!! 死ぬ!! 俺もう死ぬ、まじで当たるって、助けてフィルうううう!!」

俺は危機一髪で躱してきたが、もうさばききれず少しずつ体に赤い線走る。

「ッ......‼︎」

その時俺の体は針で全身を刺されるような鋭い痛みに襲われていた。

「待ってくださいね!? せめて広いところに誘導してくださいッ!!」

フィルは俺がここの場所を知っていると勘違いしていて、そう言った。

「広いところ……? 広い、広いところ……って学園自体広いんだから外に出ればいいだけじゃん!!」

全力で近くにあった階段から一気に二階から一回まで下り、出入り口を目指す。

その行動で、どこに行こうとしてるのか読み取ったフィルは、走りながら何かを取り出していた。


走り続けること約五分、やっと高校の外に出られた俺はふとある疑問が浮かんだ。

「こいつ鳥なら、飛んで逃げてしまうんじゃ……」


 あ、逃げてるのはこっちでした。


そう思うといつの間にか攻撃がやんでいたので恐る恐る振り返ると、その姿は少し鶏に似ていた。

「お前鶏だったのか……、それで、飛べなかった訳か」

それを聞いて何かを感じたのか鶏の魔物が、羽を広げて攻撃をしようとしていた。

しかし

「誘導ありがとうございます!! あなたはなるべく離れていてください」

フィルが俺をかばうように立ち背を向けたままそういった。

そしていつの間にかフィルの手にはとてもきれいで透明な紫色の鉱石が握られていた。

「時を掌りし精霊よ、われ此処に存在を示す、今こそ力を解き放たんために……」

フィルはそう詠唱しながら、鉱石を両手で握っていると鉱石が光りだす。

それが合図のように、魔物の上下に魔方陣が展開され……

「永遠の時の中で眠れ……ッ!!」

瞬間、魔方陣に囲まれていた空間がゆがむ。

すると一層鉱石が光だし、直視できなくなるまでに光る。

「ウグギャイアアアアアア‼︎」

俺は初めて魔物の声を聴いた。

それは、黒板をひっかく音のような嫌な音よりはるかに嫌な音だったが、どこか寂しく感じられた。



パッァーン!!

魔物が空間に吸い込まれ訪れた静寂の中聞いたことのある音が鳴り響く。

その音は、フィルが持っていた鉱石が割れ作り出した音だった。

「あの時も何かしら魔法を……」

しかし、俺に考えられる時間は与えられなかった。

「大丈夫でしたかッ!! 怪我とかしてないですよね?!」

いつの間にか、俺とフィルの距離はほぼゼロになっており、というか俺がフィルに走ってきた勢いで押し倒され、フィルが俺の上に跨っている状態になっていた。

「だだだだ、大丈夫だからそこからど、どいて……くれると……」

しかしフィルはお構いなく俺の体をゆすり、安否を確認する。

 あーそのままだと見てはいけないものが見えてしまう……

「あ、ゲガしてるじゃなですか‼︎ 今治しますからね......えーっと」

しかし、そんないいと……大変な時に俺の意識が遠のく。

そしてフィルの声も徐々に聞こえなくなっていき……


頭に強い衝撃がはしり目を覚ます。

「おはよう朝比奈ソウタ君、いい夢は見れたかい?」

俺はこの時すべてを理解した。

目に前には、俺のクラスの担任となるサキ先生が名簿を装備、周りには俺を取り囲むように集まっている生徒、俺は職員室の前で堂々と居眠り……していた。

つまりさっきにはすべて夢だった。

でも、あれだけはっきり意識があったのに夢じゃないことは……


また頭に衝撃が走る。

「今何で二回もたたかれたんですか、起きてますよ?!」

俺はたたかれた頭を押さえながらサキ先生に問いかける。

「なんでだって? 遅刻した奴が何を言うか」


 ご、御もっともで……


俺は遅刻したことを悔やみながら、肩を下した。

「はぁ、あれだけ遅刻するなと言ったのに……で、端末はもう見たのか、カギが開いたはずだが?」

サキ先生が、名簿で叩く準備をした。

「あっ、待ってください、たしか……」

俺は自分の周りを見渡し、俺に近くにあった端末を先生に見せた。

「こ、これですよね、ちゃんとありますよ」


 今度は何もしていない、叩かれないはず……ッ!


また頭に衝撃がはしった。

「お前説明会参加してないのに勝手に開けたのか、封筒には説明会の後開けるって書いて無かったけ? 叩かれるのは当然だな」

俺はいまさらながらルールを守っていないことに気付いた。

「お前やっぱりあの母さんの子供だわ、ほら今から教室向かうから立って」

俺は端末をポケットに入れ、立ち上がる。

サキ先生は、周りにいた生徒に教室に行けと注意しついてこいとだけ言い残し自分の教室へと向かった。

ポケットに端末を入れるとき、俺は時間を確認した。

現在九時

俺は、サキ先生の後についていった。



二階三階と階段を上り、すぐ近くにあった右の教室にサキ先生は入って行った。

するとおはよーやら、サキ先生かーなどと言う声が聞こえ……

俺が続いて入ると

え、誰やらまさか転校生などと言う声が聞こえた。

しかし、最も多かったのは、

「あ、寝てた人だ……」

だった。


 恥ずかしい……すっごく恥ずかしい


「えーっと、みんなはもう気づいていると思うが転校生だ、この春二年生からここに編入してきた。ほら、自己紹介しろ」

皆の目線が俺に集まる。

「は、はい、俺は朝比奈 ソウタって言います。この春家の事情でここに転校してきました。まだまだ分からないことが多いので教えてくれたりすると嬉しいです。よろしくお願いします」

俺はそういって一礼し、拍手があったので礼を続けしばらくたった後顔を上げる。

と、教室の一番後ろの席に見覚えのある顔と目があった。

そして、相手も気付き一瞬驚いていたが、私知りませんアピールするようにしれーっと目をそらす。

だが一方の俺は驚きを隠すことはできず

「フィルっ?!!」

そう名前を呼んでいた。


あ、はい。夢じゃなかった見たいです。

5回目の投稿、冬紀です。


最近名前のセンスのなさにがっかりしています。

名前だけはほんと難しいですね。

これからも書いていきますので感想など暇でしたら書いてくれるとありがたいです。

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