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特別招待会

「大店法」

と呼ばれる法律がありまして

大きな店舗が出店することに伴い、

周辺環境に悪影響を及ぼすことが無いよう

様々な規制が設けられております。

この「大店法」には

2つの「大店法」が存在しておりまして

最初に作られました

「大店法」は

出店調整と

商圏内の小規模店舗の保護に

主眼が置かれまして

分かりやすい例ですと

大店法に該当する店は

事業所の企業努力もありまして

市場の休みとは無関係に

商材を送り込むことが出来るため

やろうと思えば

年柄年中

休み無く

営業することが出来るのでありますが、

それをやってしまいますと

市場がやっていない日は

基本。店を開けることの出来ない

小規模店舗が不利になってしまうといけませんので

週に1日は必ず

強制的に休みを取って頂きます。

そのため

どこそこスーパーは水曜日。

誰それスーパーは木曜日。

と私が生まれた当時は

各大規模店舗ごとに

定休日

と言うモノが設けられておりました。


そんな中。

知恵モノは居るものでありまして

とあるスーパーの会員証でもあります

そのスーパーが発行します

クレジットカードを持っているかたのみを

対象にしました

スーパー自体は休みなのでありますが

会員のかたのみが

休日中の

店舗に侵入することが出来、

店はやってませんよ。

やってはおりませんけれども

店の中には

翌営業日に向けましての

商品が陳列されております。

その商品を

警備の網を掻い潜り

無事。

店の中へと侵入することが出来ました

猫の目三姉妹

改め

会員の皆様がたが

勝手に

棚を物色しまして

これも翌営業日のために

準備していました

買い物カゴや

カートに

翌営業日に向け準備していました商品を

詰め込めるだけ詰め込みましたモノを

そのまま持って帰ってしまいますと

犯罪行為になってしまいますので。

と良心の呵責に耐え切れなくなり、

立ち往生を余儀なくされていましたかたがたに対しまして

(……本当は休みの日なのではありますが)

(……こちらの警備の不備で

間違って入ってしまった会員様を

犯罪者にするわけにはいけない……)

とわざわざ出勤して来ました

非番の従業員かたが

救いの手を差し伸べるべく

レジを開け、

物色されました品々を精算することにより、

みんなが幸せになることが出来る。

と言いました

全くの偶然の産物から生まれました。

本来でありましたら

半裸い行為から誕生しましたのが


「特別招待会」


のスタートでありました。

当時は、

物珍しさも手伝いましてか。

ものすごい集客力と売上を叩き出しまして、

結果。この日に合わせ

通常の営業日以上に力を入れる

と言ました

矛盾。

もっと言いますと

昨年の同月期の

特別招待会の売り上げが

翌年のノルマとなりますので

そのノルマに怯える日々を過ごさなければならなくなる……。


その結果。

別に会員様で無くても入ることが出来ますよ。

から始まりまして

本来、定休日であります1日のみ。

であったところが

通常の営業日も含め

2日。3日

と伸びて行き、


その頃になりますと

「大店法」

の正式名称も変更となりまして

強制的に定休日を取らされることも無くなったなんかしまして


最初の主旨が

既に失われているにも関わらず


(昨年の売り上げが

頭にこびりついておりますので)


……そうですね。

最終的には

2週間ぐらい

特別招待会が続くことになり、

営業日ですので

特別も何も無いのでありまして……。


そうなりますと

お客様からしましても

「普通の販促」の一環となってしまい、

今のドラゴンズの監督の背番号では無い

77円セールのような形で

残されているのか?

……たぶん

年中行事からも消えてしまっていることかと思われます。


で。スーパー本体は

まだ良いんですよ。

休みが無い。

云々言いましても

従業員の頭数が多いので。

仮に24時間営業にしましても

レジの部分さえ

抑えておけば

補充要員が居なくとも

(真夜中に来るかたは、

仕事のためか

ヒマ潰しでありますので)

店は周っていくのでありますが、

一方、

スーパーの中に入っている

専門店のほうは

スーパーの真夜中の人員よりも

更に少ない人数で

終日やりくりしなければならないのでありますから。


イベントをやるなら

やって頂いて構いません。

キーテナントが集めて頂いたお客様あって

成り立っている商売でありますので。

やっても良いのでありますが

(期間を集中させて……)

セールは

もともとそのセールを目当てとされていますお客様が集まる初日と、

日曜日以外

基本。ヒトは集まりませんので。

もしくは

昔の大店法の名残で

昔の定休日の前日の夕方。

と言うところもありますが。


セールをしていない日は何時なのだろう?

狙いは何処にあるのだろう?

昨対以外で……。

になってしまっているような……。

量販店歩きながら感じることしばしであります。


似たような例は

元日営業ですよね。

最初にどこかが始め、

そこで成功したことを目にしました

周りの店が

(……独占させるわけにはいかない)

とばかりに

どこもそこも

と元日営業を行った結果。

(……大晦日の売上どうなっています?)


昔、

大晦日の営業を終えまして

「よいお年を。」

と会話した8時間後に

同じ店の中の

同じかたに

「今年もよろしくお願いします。」

と挨拶する切り替えが

……出来なかったことありましたからね……。


前日までは

普段動かないような

結構良いお茶が

(もちろん。全て良いお茶でありまして)

(その中でも

より良いお茶が

ギフトでは無い形で売れていましたものが)

年が明けると同時に

(……福袋しか動きやしない……)

お客様のほうは

切り替えが出来ているのかもしれませんが

従業員からしますと

(今は西暦何年の何月何日なのだろう?)

(これは「お歳暮」か「御年賀」か?)

(……違うぞ。

正月早々「志」の注文だぞ。)

(……と言うことは

祝いのしでは不味いだろう……。)


うつむきかけたあなたの前を


の世界が拡がっていましたね……。


(……初詣周辺の店が羨ましいよ)

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