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同じ空の下で  作者: Lacune
6/13

-6-

 

 

 強くなくてもいいんだよ

 だけど

 

 (地面ばかり見て泣かないで…)



                              (2005年11月16日)









 君の声を聞くのは いったい何年ぶりだろう

 受話器を通した君の声も 心を隠した僕の話し方も

 あの頃と 何ひとつ変わりはしない

 だけど

 変わらないねと小さくつぶやいた君は

 いったい何を感じとったんだろう


 君の不意の電話の理由はわからない

 君の声を聞くことができても 僕が受話器を置いたあとも

 この世界は 何ひとつ変わるはずもない

 だけど

 僕には見えなくなっていた空が いま

 少しだけ見えた気がした



 (ありがとう)

 言葉にはできないけれど 心からそう思う

 届かない願いにも きっと意味はあるんだろう

 僕が僕で在ることにも 何か意味はあるんだろう


 元気でと 僕はそっと空につぶやいた



                              「言葉にはできなくても」

                              (2005年12月13日)









 今日は久しぶりに澄み切った青空が見えました

 まだまだ寒い日が続くけれど 少しずつ陽射しは暖かくなっています

 きっと 春もすぐそこで待っていることでしょう


 あなたは今も空を見上げることがあるのでしょうか

 いまさらだなんて 少し遅過ぎたかもしれないけれど

 私はようやく あなたが見ていたものがわかるようになりました


 (生きてゆく中で 遅過ぎるなんて言葉はないさ)



 風が暖かい


 あなたがどうしているか 今の私にはわからないけれど

 元気でいてくれるならそれでいいです

 まだ明日の見えない私だけど

 また空が見えるようになったから きっと前を見て歩き出せます


 あなたの見上げる空と 同じではないかもしれないけれど

 あなたはもう 空を見てはいないかもしれないけれど



                              (2006年02月11日)









 今日はずっと雨模様です

 いつも歩く通り道では まだ桜が咲いていました

 雨に打たれながら それでも咲きつづける姿は

 強いようでいて どこか寂しそうです


 …まだ頑張ってるんだね

 (まだ春に気づかない人がいるからね)

 でも もうお別れの頃でしょう

 (そう思うのは 君が歩きつづけているからだよ…)



 こんなに小さな通り道でも冬が過ぎ そして

 春が過ぎてゆく

 移りゆく毎日の中を 私は歩いています


 迷いながらだけど 少しずつ変わっていく私を

 過ぎゆく季節は気づいてくれているのでしょうか



                              「季節の通り道」

                              (2006年04月20日)






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