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私の言葉が意味を持たないのなら 私が在ることも無意味なのですか
届かない願いは 初めからなかったことと同じなのですか
(2005年8月10日)
「どうせ自分は…」
そうつぶやく君に 僕は何が言えただろう
明日を見失った君は ひとりその胸にしまい込んで
誰よりも優しい君は すべてを自分だけのせいにして
(でも 僕にとって君は
何よりも意味のあることだったんだよ)
君の瞳に映るものを 僕が見ることなんてできやしない
僕の願いなんて 君には何の意味もない
だけど
(地面ばかり見て泣かないで…)
君の空は 君が顔を上げないと見えはしないから
君の風は 君が窓を開けないと吹き抜けはしないから
「君の空」
(2005年8月20日)
「答えなんて あるとは限らないんだよ」
わからなかったあなたの言葉
答えばかりを求めつづけて
どこかにあると 誰かが知っているはずと思いつづけて
いつしか どんな問いだったのかさえ忘れていた
ようやくわかりかけたのは あなたを失くしたあと
明日の見えない街を ひとりさまよいつづけたあと
何が答えなのかは自分で決めていくんだね
そんなことさえわからなかった私だけど
あなたはきっと こう言うでしょう
(それでも 君の明日はつづいている)
叶わなかった夢のかけらは いつまでも
私の足元を照らしつづけてくれるから
過ぎ去った日々は 何よりも
今ここにいる私を勇気づけてくれるから
「いつまでも 何よりも」
(2005年9月13日)
「痛みに強いからって、痛みを感じてないわけじゃないんだよ」
(2005年11月7日)




