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同じ空の下で  作者: Lacune
3/13

-3-


 またいつか それはきっと

 もう二度と と同じ意味


 でも

 だから歩き出せることもある

 すべてをわかって

 微笑を返す優しさだってある


 だけど もしも願いがかなうなら

 時が もしもそれを許すなら


 僕の

 言葉のかけらだけでも伝えてくれないか

 何もかもが消え去る その前に



                          (2004年6月4日)









 「元気ですか」と 私は聞きました


 でも それを聞きたかったのは

 きっとあなたの方でしょう

 いつも こんな私を心配していたのは

 きっとあなたの方でしょう


 人は

 どれだけ他人から思われるかではなく

 どれだけ他人を思いやれるかが大切なんだと

 あなたは以前に言いました

 「意味のある人生」とは たぶん

 自身に向ける言葉ではないんだとも

 あなたは言いました


 私は生きています

 幸せだったのかも 意味があったのかもわからないけれど

 それはきっと 小さなこと


 だから 口にしたいのはひとつだけです

 「元気ですか」



                          「元気ですか」

                          (2004年7月16日)









 すべてを言葉にできるなら 君はあらゆる言葉を使うだろう

 すべての気持ちを伝えられるなら 君は声の限り叫びつづけるだろう


 でも

 君の知る言葉は 君の心と比べてあまりに少なくて

 君の届く声は 君の願いにはあまりに遠すぎて


 (だけど すべてに答えを出す必要なんてないんだよ)


 君には 僕の声が聞こえていますか

 僕がそばにいたことを 覚えていますか



                          「すべてを言葉にできるなら」

                          (2004年9月13日)









 忘れないで

 あなたが空を見上げるとき

 私も同じ空の下で生きているってことを


 覚えていて

 時が流れても すべてが変わってしまっても

 あなたが生きた季節は 何よりも確かなものだってことを



                          「同じ空の下で」

                          (2004年11月14日)




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