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同じ空の下で  作者: Lacune
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-2-

 


 乗り換えを待ち合わせる駅のホームで

 朝陽が見えるようになりました

 暖かくなったし いつしか季節は春です

 立ち並ぶビルに映る朝の光は

 まだ眠っている街を 優しく目覚めさせるかのよう

 暖かくなった朝の空気は

 この街に生きている人たちを 優しく励ますかのよう


 あなたが好きだった夏はまだ先だけど

 私はこうして電車を待ちながら 一日の始まりを待ちながら

 毎日を生きています


 たとえひとりでも たとえ先は見えなくても



                           (2004年4月18日)









 僕の言葉は意味を持たない

 たとえどんなに飾ってみても たとえどんなに叫んでみても

 僕の言葉は意味を持たない

 それでも歩きつづける僕を 君は笑うだろうか

 それでも振り返らない僕を 君は忘れるだろうか



                           (2004年4月30日)









(疲れてるのかい)

 信号待ちをしている僕に 誰かがささやいた

 そうじゃないさと 僕は声のした方を見上げる

 透きとおるような青い空は

 迷いつづける僕の心をどこまでも見透かしていそうで

 流れつづける白い雲は

 いつまでも歩き出せない僕を静かに笑っているようで


「いつかは追いつくから」

 僕はつぶやく

(誰も待ってやしないよ ひとりで歩いてごらん)

 風が応えた


 信号が変わる 人混みが動き出す

 僕はひとり 街なかへと歩き出した



                          「五月の晴れた空」

                           (2004年5月9日)









 自分だけができないことを探して傷つくよりも、

 自分にしかできないことを見つけてください。


 どんなに歩みが遅くても、それがつらいものであったとしても、

 前を向いて歩こうとする姿は、何よりも素敵です。



                           (2004年5月23日)



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