Number.9 ゴッド・ワールド
まだ見てるのか?いい加減私たちは飽きてしまったぞ
ああ...俺が作った世界だから、そりゃあな。
......"ヴィクセル"の人間を"フィフロスヴ"へ送ることを、我々が戯れとして見ているのが不満か?
気分は悪いが、だからと言って不満でもない。
"フィフロスヴ"の人間から我々と同じ力を持つものが生まれてくるのは......我々としても異例だ お前にとってどうなのかは、あえて聞かないがな
.........
が、それならわざわざ"ヴィクセル"の人間を送り込む必要などない お前の力で、書き換えてしまえばいいのだ
......人間を動かすのは人間だ 我々ではない。
人間みたいなやつだよ...お前は
「二人とも!逃げるよ!!」バリアが割れると同時に、銃を構えた"ケントゥリア・1"からの逃走を開始した。が、なぜかフィティがついてこない。
「ま...待ってください...まだ目が...!」しまった。さっきまで手や身体で隠していたせいで、明かりに目が慣れていないみたいだ。
仕方ないので、フィティは背負うことにした。
「って...おい!さっきからお前ばっかりずりーぞミナトォ!」隣を走るミナトに目を向けてみると、あろうことかフィティを背負いながら走っている。
「お前ばっかりフィティ"ちゃん"とくっつきやがって!」我ながらよくここまで全力で走りながら叫べるものだと思った。
「お前...人一人背負いながら走れないだろ」そう言われてしまうと、何も言えなかった。
明かりに目が慣れてくると、自分を背負うミナトの頭もよく見えるようになってきた。
見えてくるほど、自分が情けなくなってくる。
大魔法使いの父を持つこの身...せめて"ブースター"でも使えたら...
「?」ふと、側面に気配を感じた。勿論シスクトではない。
ミナトたちの脚は止まらず、どんどん前へ進んでいく。
気配を感じた場所を見てみたが、やはり何もない。
気のせいだったのだろうか...そう考えるうちにも、その場所との距離も広がっていった。
「ふふ...」遠ざかる"彼ら"を眺めながら、ゆっくりとインビジブルを解除する。
自身に生えるツノをいじりながら、白い衣装に身を包んだ青年のことを考える。
あの青年...私の兵士にかけられた魔法に気づいている。解除はしなかったようだが...
「面白くなりそうね...」そう、ひとり呟いた。
ブレイン
分類:補助系魔法
対象の意識に侵入し、意のままに操る魔法である。
テレポート同様、使用できる者は限られる。
ブレインを受けている者と受けていない者との見分け方は、瞳に現れる二重のひし形模様である




