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フィフロスヴ  作者: 煎茶
勇者の章
9/14

Number.9 ゴッド・ワールド

まだ見てるのか?いい加減私たちは飽きてしまったぞ


ああ...俺が作った世界だから、そりゃあな。


......"ヴィクセル"の人間を"フィフロスヴ"へ送ることを、我々が戯れとして見ているのが不満か?


気分は悪いが、だからと言って不満でもない。


"フィフロスヴ"の人間から我々と同じ力を持つものが生まれてくるのは......我々としても異例だ お前にとってどうなのかは、あえて聞かないがな


.........


が、それならわざわざ"ヴィクセル"の人間を送り込む必要などない お前の力で、書き換えて(・・・・・)しまえばいいのだ


......人間を動かす(・・・)のは人間だ 我々ではない。


人間みたいなやつだよ...お前は


「二人とも!逃げるよ!!」バリアが割れると同時に、銃を構えた"ケントゥリア・1"からの逃走を開始した。が、なぜかフィティがついてこない。

「ま...待ってください...まだ目が...!」しまった。さっきまで手や身体で隠していたせいで、明かりに目が慣れていないみたいだ。

仕方ないので、フィティは背負うことにした。


「って...おい!さっきからお前ばっかりずりーぞミナトォ!」隣を走るミナトに目を向けてみると、あろうことかフィティを背負いながら走っている。

「お前ばっかりフィティ"ちゃん"とくっつきやがって!」我ながらよくここまで全力で走りながら叫べるものだと思った。

「お前...人一人背負いながら走れないだろ」そう言われてしまうと、何も言えなかった。


明かりに目が慣れてくると、自分を背負うミナトの頭もよく見えるようになってきた。

見えてくるほど、自分が情けなくなってくる。

大魔法使いの父を持つこの身...せめて"ブースター"でも使えたら...

「?」ふと、側面に気配を感じた。勿論シスクトではない。


ミナトたちの脚は止まらず、どんどん前へ進んでいく。

気配を感じた場所を見てみたが、やはり何もない。

気のせいだったのだろうか...そう考えるうちにも、その場所との距離も広がっていった。


「ふふ...」遠ざかる"彼ら"を眺めながら、ゆっくりとインビジブル(透明化)を解除する。

自身に生えるツノをいじりながら、白い衣装に身を包んだ青年のことを考える。

あの青年...私の兵士(ケントゥリア・1)にかけられた魔法に気づいている。解除はしなかったようだが...

「面白くなりそうね...」そう、ひとり呟いた。

ブレイン


分類:補助系魔法


対象の意識に侵入し、意のままに操る魔法である。

テレポート同様、使用できる者は限られる。

ブレインを受けている者と受けていない者との見分け方は、瞳に現れる二重のひし形模様である

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