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フィフロスヴ  作者: 煎茶
勇者の章
12/13

Number.12 レジスタンス・コンタクト

「離せ!どけっ!!」ミナトは、案外あっさり手を離した。まるでさっきまでの力が嘘みたいに、いとも簡単にその手を離してしまった。

気持ちの悪いやつ...心の中で悪態をついた。なぜなら、目の前でミナトはニコニコと笑顔を浮かべていたからだ。

「やっぱり、そういう気があったんだな!......」


決してそういう気はなかったが、これで用事は済んだ。ハイフィスにかけた"加護魔法"は、きっと役に立つことであろう。

さて、問題は......「フィティ...」

フィティの顔をきれいにうつす短剣は、少しでも動かせば彼女の肌に突き刺さりそうだ。


「ミナト...これでは手が出せん!」シスクトも焦りを募らせる。

助ける手立てはある。しかし、それでは駄目なのだ。駄目な理由がある。

「なにか...なにか別の......」


「ひ...」こんな殺伐とした世界、命の危機に陥ったことは何度もあったが...やはり慣れるものではない。

目の前に突き立てられた短剣が、恐怖を煽る。

「動くんじゃねえぜ!動けば、この小娘は死ぬ!」自分を捕まえる男の声が、さらに恐怖心を加速させる。


「死......!!」その言葉に頭が真っ白になる。何も考えられない。

地面に落ちた杖がまるで頭の中のように白く光っていることも、その時は気づかなかった。


「白く...え、これ...!」

「"ブースター"......!」シスクトにその魔法がかかっていることは、彼の姿を見れば明らかだった。

全身が白く発光する。それが、増幅魔法"ブースター"の印。

「ミナト......!?」シスクトは真っ先にこちらを疑った。が、こちらもそんなものをかけた記憶はない。

なら、誰が...?


「とにかく行け!シスクト!」ミナトに疑いの目を向けていたらそう怒鳴られた。

やっぱりミナトなんだな。と思いつつ、フィティの方に身体を向ける。

ミナトなら"ブースター"の増幅度合いもそれなりだろう。

「だったら......!」足にぐっと力を入れ、フィティめがけて走った。


「え...おい待っ...」言い切るよりもはるかに早く、彼の拳が仲間の顔に接触する。

その拳は、少女を残して仲間をどこかへ吹き飛ばしてしまった。

「なに...!?あのパワー......」理解が追い付かない。あれほどのパワーを、ブースターの増幅程度で出せるものなのか?吹き飛ばされた仲間の姿は見えない。


「貴様らっ...!」落ち着きを取り戻せないまま、ミナトへ剣を向ける。

だが、どうやら時間切れのようだった。


ハイフィスの剣が、何かに吹き飛ばされる。

立て続けに、その何かがハイフィスたちを狙って向かってきた。

黄色く発光する直線が、次々に襲い掛かってくる。


「ぬおっ..."攻撃魔法"か!スドキヨクル!!」

「へいへい」驚くほど気の抜けた声が聞こえてくる。

「さっき吹き飛ばされたやつを探して、そこにテレポートしろ!救出する!」

スドキヨクルが準備をするのを確認しながら、自らも剣をしまって彼の方へ向かう。

「覚えておけ!これで終わりじゃないからなミナト!!」捨て台詞も忘れない。


ハイフィスの捨て台詞を聞き流しながら、攻撃魔法が来た方を確認する。

遠くから、数台の"馬車"が向かってくるのが見える。

「あれは......」シスクトが知っているふうに呟いた。


「ミナト...フィティちゃん...あれが噂の"レジスタンス"だぜ...」

レーザー


分類:戦闘系魔法


基本的な攻撃魔法。

直線的な黄色いレーザーを発射する。

素手でも使用可能だが、基本的には杖を介して使用する。

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