メニューの解説を読もう
______________
『カレンダー』
基本的に箱庭にいる間は現実時間、ディオタールにいる間はディオタールの時間が表示されます。表示されていない方の時間は任意で表示することができます。
表示されていない方の時間は世界観保持のために隠されますが設定で常に表示するように変更することもできます。
また現実時間とディオタール時間共にアラームを設定できます。スケジュールを記載することも可能です。
現実世界の1日がディオタール大陸の二日にあたり、それぞれ『陽の日』『陰の日』と呼びます。
『陽の日』現実時間3:00~14:59
『陰の日』現実時間15:00~翌2:59
となります。
ディオタールの時間は朝、昼、夜に分けられる。
『陽の日』
現実世界の1:00~2:59 夜時間で0:00~3:59
現実時間の3:00~5:59 朝時間で4:00~9:59
現実世界の6:00~11:59 昼時間で10:00~21:59
現実世界の12:00~12:59 夜時間で22:00~23:59
『陰の日』
現実世界の13:00~14:59 夜時間で0:00~3:59
現実世界の15:00~17:59 朝時間で4:00~9:59
現実時間の18:00~23:59 昼時間で10:00~21:59
現実世界の0:00~0:59 夜時間で22:00~23:59
この『陽の日』『陰の日』をもって一週間と表現します。
一か月は28日あり一か月に14週あります。
一年は13か月です。
______________
ゲームの時間は現実の時間と一緒だと思っていたが違うようだ。正直なところすぐに対応できるかと言われたら怪しい。しばらくの間は時間を確認しながらゲームの世界で過ごしているうちに慣れていくしかないと思う。
ただ知識的には理解できる。
ちょっと複雑なように思えるが要するに午前の部と午後の部が分かれていて、現実の一日をゲームの世界では一週間と呼ぶという意味だろう。
ただし一つだけ違和感を覚えた。
「あれ? 一年は364日なんですか?」
28日で1か月と考えて13月まであると考えると364になる。
不思議に思っていたがそもそも異世界のお話だと思うので別に地球と同じ365日に合わせる必要なんてないかと勝手に納得した。
しかし思わぬ返答があった。
『いいや、365日あるよ。生誕日というどの月にも数えられない日があるんだ。それが今日だよ』
「今日、生誕日……プレイヤーが生まれる日ということでしょうか」
ミラーボールさんに聞いたつもりで問いかけた言葉は誰にも受け止めてもらえずに虚空へと消えた。どうやら禁則事項みたいだ。
頼みの綱のルカに視線を向けると困ったように視線を彷徨わせた後に「たまたま多い」と書かれたウィンドウを見せてきた。
なんだかいまいち煮え切らない返答だった。ちょっと無理をさせてしまったのかもしれない。
あまり困らせたくはないので「ありがとう」と告げてルカの頬を撫でるとくすぐったそうに身をよじらせた。
そのままルカを抱きしめて次の『知識』の項目を見る。
______________
『知識:知識技能によって得た知識を閲覧できます。』
通常、知識系の技能として技能欄に追加される。知識系統の技能はキャラクターから教えてもらう、本を読むなどで取得することができます。
例:
○【イベント情報】
――現在行っているイベントの情報や過去に達成したイベントの情報を閲覧できます。
〇【~地理知識】
――あらかじめ地図を読んで知識を得ているとマップとして表示されます。地図は各ギルドにて貸し出されています。
〇【モンスター知識】
モンスターが目の前に現れた時に名称の表示や弱点の表示がされるような技能。この知識欄からは今まで集めたモンスターの知識を閲覧できます。
______________
どうやら知識系統の技能を得ることで様々な情報を得ることが出来るようだ。このゲームの世界で生きていく上で重要な要素になってくるのではないだろうか。
都市に入ったらやることの最優先事項を知識系統の技能を取得することに決めた。
地理の知識など生活に必要な知識だろうし周辺地図くらいは存在すると思う。
ゲームの世界が現実世界の歴史を踏襲していて中世ヨーロッパのような世界観を持っていたら地図は簡単に手に入らないかもしれないけれど、見知らぬ土地で快適に行動していく上で重要そうな地図をゲームの都合上出し渋るとは思えないのできっと存在するだろう。
次に『友好』と『伝心』を見てみる。
______________
『友好:友好関係を結ぶ機能。手首の副輝石を合わせることで友好関係を結べます。』
・友好申請
気に入った存在に友好申請を行うことが可能です。相手側に受け入れてもらうことで成立します。
キャラクターに友好申請をする場合友好度が足りないと断られます。
・プロフィールカード
自身のプロフィールカード。自己紹介の時に任意で渡すことが可能です。
カードは自由に編集できます。
・プレイヤー友好一覧
友好を結んだプレイヤーの一覧が表示されます。
友好を結んだプレイヤーのプロフィールカードが表示できます。
・キャラクター友好一覧
友好はキャラクターとも結ぶことができます。
特殊な性質か技能を持っているとキャラクターとの友好度が分かるようになります。
・相互ブロック機能
自分を対象に悪業を行われた場合にブロックし関係を遮断することができます。
このとき互いの姿が見えなくなります。
イベントにおいては被害者側が優先されます。
______________
______________
『伝心:基本的にはゲーム固有のアカウントでのみになりますが、SNSアプリ(グラビテーション)を使用することができます。現実のアカウントを使用する場合は現実でIDを交換した相手に限ります。また、キャラクターは伝心を使うことができません』
イベントで困ったときやダンジョンで助けを呼びたいときにメッセージを送ることができます。雑談をすることが可能です。
______________
……この二つはどうなのでしょう。
ゲームをやっているうちに友人ができれば使う機会があるかもしれない。イベントも人海戦術が使えるかもしれないので交友関係を広く持って損することはないだろう。
なるべく多くの人と『友好』を結んでイベントにいっぱい誘ってもらえれば早く強くなれるかもしれない。
より多くのプレイヤーとコミュニケーションを取って仲良くなろうとここに決めた。正直なところ私の交友関係は広く浅くであまり得意な方ではないのだが必要ならば仕方がない。
次にネットワークを確認してみる。
______________
『ネットワーク:同じ世界の人でコミュニケーションを行う。この機能はログインしてなくても使える。ただし、他人の楽しみを阻害するような書き込みは行えない。』
・ディオタールニュース
ワールドイベントが行われた時のログや動画がここに残り閲覧できる。
イベントの情報など世界で共有しておくべき内容が表示される。
・匿名掲示板
匿名の不特定多数の人と意見交換ができる。
・配信
配信を行うことができる。ただしイベント進行中の場合はイベントを行ったことがあるものしか見ることができない。
・世界調査
――職業統計
自分がいる世界ではどのような職に就いている人がどれくらいいるかを確認する統計。
――ルジストル統計
ルジストルの結果を表示する。ルジストルとは体力測定のようなもの。
各領地の狩人ギルド、あるいは探索者ギルドで行える『ルジストル』を行うことで表示される。
ルジストル参加者の中で自身の基礎ステータスはどの程度かを測定できる。
______________
ここで一番気になったのはルジストル統計だった。
基礎ステータスが確認できるみたいなのである程度成長したと思ったら探索者ギルドに立ち寄って行ってみるのもいいかもしれない。基礎ステータスを確認することでできることもあるだろう。
ただし参加者が多くなければこの統計は意味をなさないと思うので優先度は低めだ。
なんだかんだ掲示板も覗いてみることも選択肢になりうるだろう。
知りえなかった情報が得られることもあるし、聞きづらいことを尋ねることもできそうだ。ただし情報の精度には気を使わなくてはいけないと思う。
ワールドイベントという言葉も非常に気になる。
壮大な響きだけあってスケールの大きいイベントなのだろうか。ゲームにもストーリーがあるはずだからストーリーに関わるイベントのような気がする。
……配信は私からやることはないかな。
______________
『ワールドコネクト』
○個人世界のイベントに参加する。
誰かが自分の世界でイベントを発生させたときに個人の世界へ赴くことによってイベントに参加することができる。
○自分の世界に移動する。
移動することですでに誰かが発生させたイベントを行うことができる。ここで発生したイベントは世界に影響を及ぼさない。
______________
少し抽象的で分かりにくいが他のプレイヤーの足跡がない自分だけの世界に行くことによって誰かがすでに行動したことを行えるということだろうか。
やりたかったイベントに参加できなかったときとかに便利そうだ。
全員で共有する世界と自分だけの世界が存在するということだと思う。
まだあまり世界観の想像がつかない。
次によく分からない『魔力繭』という項目を覗いてみる。
______________
『魔力繭:ディオタールの人々はプライベートを過ごしたり、睡眠を取ったりする際に魔結晶の繭を作る。身の安全が保障されているホームや宿屋などでは魔力繭に身を包まれている間に精神力や光輝力、生命力が回復し、耐久も軽度のものであれば回復します。ただし、上記以外の居場所では回復する効果はありません。また、戦闘中は魔力繭を作ることができません。』
・ログアウト
・ジャルダンに移動(TENKYUでは箱庭)
______________
この『魔力繭』というのがログアウトだった。
もし疲れて休憩したい時などはここからできるようだ。しかもダメージを回復できるらしい。ログアウトや中断を行うときは場所を選ぶべきだろう。
ただし戦闘中はできないのでなるべく早くキリの良いところで休憩をとった方が良さそうだ。常に気に留めておこうと思う。
次に『設定』の項目を見る。
______________
『設定:メニューを見やすいように編集することができ、ディオタールでの生活をより快適にする設定を行うことができます。』
・メニュー編集
・暮らしの知識
・BGM基本設定
音量調整、ボス戦のみ。町のみなどに細かく分けられる。
また、一定以上の存在格で自身と敵対した相手がどの曲を聴くかを選択できる。提供してもらった曲をかけることもできる。
______________
ここではこまごまとした設定を行えるようだ。
過ごしていくうちに不便を感じる部分があればここに触れて自分好みに調整していくのが良いだろう。
「ふぅ……」
これですべての説明を読んだ。キャラメイクも出来ている。
私は表示されていたやるべきことのすべてを終えたのだった。