表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/65

種族を決めよう

_______________

☆種族選択

『シルヴァ』

~種族説明~

温和でのんびりとした者が多い種族。決して戦闘や競争を好まない。

この世界の人間にとっては幼子という認識であり、多くの人間たちから庇護の対象として大切に扱われることだろう。時間がたつと人間種『マギア』に変化し、これをもって大人になったとみなされる。

魔術系統の才能を持つものが多く、森林系のフィールドで高いポテンシャルを発揮する。


~種族性質~

【シルヴァ体質】

〇侵食度が100パーセントになると種族が変化する。

〇採集系統、芸術系統の技能の習得度に影響を与え、ポテンシャルが上がる。

〇森林系のフィールドで行動するとき調子が上向きになる。

〇この種族は継承配合を行うことができない。

【シルヴァ魔力性質】

〇魔力を使用する際に流出が速くなる。

・魔術や技術を使用する際の発動速度が速くなる。

・出血の際の魔力流出量が多くなる。


~種族能力成長値~

  筋力値:20

  耐久値:40

  器用値:40

  知力値:50

精神強度値:50


『スピリア』

~種族説明~

温和で実直な者が多い種族。決して戦闘や競争を好まない。

この世界の人間にとっては幼子という認識であり、多くの人間たちから庇護の対象として大切に扱われることだろう。時間がたつと人間種『アルテ』に変化し、これをもって大人になったとみなされる。

技術系統の才能を持つものが多く、洞窟系のフィールドで高いポテンシャルを発揮する。


~種族性質~

【スピリア体質】

〇侵食度が100パーセントになると種族が変化する。

〇採掘系統、生産系統の技能の習得度に影響を与え、ポテンシャルが上がる。

〇洞窟系のフィールドで行動するとき調子が上向きになる。

〇この種族は継承配合を行うことができない。

【スピリア魔力性質】

〇魔力を操作しやすくなる。

・魔術や技術を使用する際の魔力消費量が少し減る。

・出血の際の魔力流出量が少し多くなる。


~種族能力成長値~

  筋力値:40

  耐久値:40

  器用値:50

  知力値:40

精神強度値:30


『ベート』

~種族説明~

身体に動物の特徴を持つ人間種。争いや競争を求める気性が荒いものが多いが、悪業が溜まりやすい性質であるため多くのものは自制している。悪人は『クティノス』という種族に変化してしまう。

ベートは以下の4種類に分けられる。種類によって種族性質【本能の抑制】の効果が変化する。

・『水棲種』

 比較的温和なものが多い種族。人間社会にあまりおらず島などに独特な集落を作って住んでいる。

・『鱗種』

 ベートの中でも気性の荒い者が多い種族。人間社会にあまり馴染めずにはみ出し者になるものがいる。そういったものは犯罪者に身をやつすため鱗種は犯罪者が多いと世間に認識されている。

・『翼種』

 おおらかなものが多い種族。体はあまり強くないが飛ぶことができる。人間社会にも馴染んでおり町を歩けば多くの人とすれ違う。

・『獣種』

 人間社会に最も多く馴染んでいる種族。身体能力が高くバランスが取れている。社交的な者ばかりのためか、いい人が多いと世間に認識されている。


~種族性質~

【ベート体質】

〇侵食度が100パーセントに至り、善悪業傾向が悪になると種族が変化する。

〇競争や戦闘によって得られるルミエールが少しだけ多くなる。

【本能の抑制】

〇侵食度への抵抗力が強くなる。

〇一時的に獣の姿に変わることができるようになる。

・変化する姿は種類によって変化する。変化する姿によって効果が変わる。

・発動時間に応じて精神力ダメージを受け、精神力が一定以下になると精神力ダメージを受ける代わりに侵食度が増える。なお、光輝開放によって獣の姿へ変身した時はこのデメリットはなくなる。


~種族能力成長値~

  筋力値:――

  耐久値:――

  器用値:――

  知力値:――

精神強度値:20

(※精神強度値以外のステータスが合計150~180になるようにランダムで振り分けられる。何度でもやり直すことが可能)


『ケラス』

~種族説明~

頭部から二本の角を生やしている種族。争いや競争を好まず平和主義。一定の住処を持たずに放浪しているものが多く自由奔放で探索者として活動しているものもいる。身体能力に秀でていて戦闘が得意なものが多い。


~種族性質~

【狂角】

〇侵食度への抵抗力がかなり強くなる。

〇多くのルミエールを消費することで侵食度を自力で下げることができる。

〇侵食度が100パーセントに近づくにつれて精神力を下降補正する。

〇任意で錯乱状態になることができる。この性質の効果で錯乱状態になると筋力値と耐久値を上方補正する。時間に応じて精神力ダメージを受け、精神力が一定以下になると精神力ダメージを受ける代わりに侵食度が増える。

〇この種族は継承配合を行うことができない。

【ケラス魔力性質】

〇魔力を使用する際に流出が遅くなる。

・魔術や技術を使用する際の発動速度が遅くなる

・出血の際の魔力流出量が少なくなる。


~種族能力成長値~

  筋力値:50

  耐久値:50

  器用値:40

  知力値:30

精神強度値:30


『ランダム』

下記の特異性質を取得し種族をランダムで選出する。


特異性質【輪廻の系譜】

〇種族をランダムに選出する。この性質は一度取得すると外せない。

〇運命力が強くなる。運命力が強くなるほど特別なイベントが発生するようになる。

〇この性質は定着効果が存在しない。

_______________


 急ぎながら種族を一通り見てみた。

 目的上戦いに適している種族が良いのだがゲームの知識がないせいでどれを選んだらいいか分からない。


 正直どの種族も大差なさそうに見える。強いて挙げるとするならばベートの鱗種か獣種、ケラスあたりが戦闘に向いているのだろうか。

 ただ、どの種族を選んだところで戦闘はできるし、何かしらのハンデは抱えているようだ。


 それよりも気になるものがあった。

 ランダムを選択した時に得られる特異性質だ。特別なイベントというのが妙に気にかかる。

 このゲームはイベントが重要だと父が言っていた。この特別なイベントというのをこなせば他のライバルよりも強くなれるのではないだろうか。私が考えて選択するよりも特殊なイベントが発生する方がメリットが大きい気がする。


 どうせゲームの知識に乏しい私は工夫しようと頭を捻らせたところで良案なんて出せようはずもない。時間がないにも関わらず時間をいたずらに消費するだけだろう。

 何せ基礎もセオリーも分からない。

 他のゲームに長けているプレイヤーからも大きく出遅れている。


 やはり少しギャンブル性が高くて怖いがランダム選択を続けてることが一番良い選択だろう。父の言葉的にも私が無い知恵振り絞って選ぶより特別なイベントが起こるというメリットの方が大きいと判断した。


 どうせ人生も配られたカードで勝負しなければならないのだ。

 人生と同じだと言い聞かせて腹をくくりランダムを選択することに決める。 


「わたくしは『ランダム』を選択します」

『一度選択すると選択しなおすことができなくなるけど本当にいいかい?』

「はい。大丈夫です」


 生唾を飲み込んで緊張しながら答えた。

 視界が真っ白になるほどに体が光に包まれる。


『君はケラスになった』


 光の中で告げられる。少しそのままの状態で固まっていると視界の光が収まった。


 ケラスは確か角が生えている種族だったはずだ。


 思わず額に手を伸ばすといつもと違って何かにぶつかる。なぞってみると硬い金属のような質感の角が生えていた。

 身長も10センチ以上伸びているようで先ほどよりも視界が高い。


 身長が大きな人はいつもこんな視界の中で過ごしているんだと感心しながら周囲を見回していると、自分の髪がいつもよりさらさらになっていることに気が付いた。ふわふわ癖毛だった白い髪がストレートロングになっている。

 父は私の容姿が適していると言っていた。戻さなきゃいけない。


「あの、容姿の設定をお願いします」

『分かった』


 ミラーボールさんは分裂して体を増やす。増やした方の体がうにょんと柔らかそうに伸びて姿見のようになった。

 鏡のようになったミラーボールさんに私の姿が映し出されている。


……おぉ! 私すごくクールビューティ!


 頭部に淡い青と白の角が生えているが確かにベースの見た目は私だ。


 童顔ではあるがいつもの私よりかなり大人っぽくなっている。

 垂れ目気味だったアイスブルーの瞳は、きりっとした玲瓏さを感じさせる吊り目に変わっていた。

 鼻筋が通っていて、少し薄めだった唇は下品すぎない程度にぽってりとしていて幼いながらも色気を感じさせる。

 丸顔よりだった顔の形もしゅっとすっきりとした。毎日欠かさず手入れをしている白い髪は質感そのままに艶やかなロングストレートに変わっている。


 思い描いていた理想の私に近かった。

 いつもは鏡を見ていると複雑な気持ちにもなるが、この姿はもう一人の新しい自分になった気がする。


 普段の自分を忘れてもいいのだと思うと高揚してしまう。

 いつもの自分に戻したくないなと考えてしまった。

 

……このままでもいいか。お父様曰く、美しければ何でも。


 父も種族が変わることで容姿が変わることは分かっているはずなので容姿が変わること込みでの発言だったのだと思う。

 私は少しだけ自分の都合のいいように解釈した。けれど父の思惑と外れていることはないと思う。


「やっぱり容姿は変更なしで結構です。次に属性の設定をお願いします」

『じゃあ、属性選択画面を表示するね』


 深く考えることを止め、次の段階へ進むことにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ