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【書籍化】乙女ゲームの設定で私に義弟なんていなかったはずだけど、トキメキ止まらないので悪役令嬢辞めて義弟に恋していいですか?  作者: 雨宮レイ.
第1章

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83/85

83.【書籍化記念SS.1】ユリウスif

ブックマーク&作品評価ありがとうございます!

最後にご報告もあるので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!!!

 





 もし僕が、ティアと兄妹じゃなくて、家族じゃなくて、赤の他人で、同い年で、近い存在だったなら。



 もしそうだったなら、僕とティアの関係は今より近い存在になれただろうか。



 もしそんな世界があったなら、僕はティアのことを離さないのに……






―― ユリウス if ――





「ユリウス!どうしたの?俯いて」


「え……、あ、いや……」



 目の前に心配そうに僕の顔を覗き込む可愛い顔が突然現れ驚く僕。

 でも、すぐに僕は首を横に振る。



「なんでもないよ」



 そんな僕に不満があるのか、目の前に立つ彼女――ティアは「もうっ」と少し不機嫌そうな様子を見せる。




「ユリウスったらいっつも一人で解決しちゃうんだから!たまには……、たまには私も役に立ちたいわ……」




 くるりと体を回し僕に背中を向けてゆっくり歩き出すティア。

 しかし、拗ねたような顔を少しだけ僕の方に向けて、彼女は寂しそうに目を伏せた。



 ――可愛い。



 ティアは可愛い。

 ピンクゴールドの長い髪を揺らして花を愛でる姿は、どっちが花か分からないほど美しい。




「ごめんね。でも、ありがとう」




 そう気持ちを伝えれば、ティアは少しだけ目を見開いてから、照れくさそうに僕から視線を逸らす。




「……ユリウスはずるいわ」




 突然の言葉に僕は首を傾げる。



 僕が、ズルい……?



 そんなこと初めて言われた僕はティアの言葉に耳を傾ける。





「そんな綺麗な顔でそんな事言われたら、ドキドキしないわけないもの……」


「……ドキドキ、してくれたんだ?」


「っ!! も、もう! ユリウスのばかっ!」




 顔を真っ赤にして僕に背を向けるティア。



 そんな姿も愛おしい。




「ティア」



 そう名前を呼べば、遠慮気味に彼女は振り向く。



「ティア」



 何度も名前を呼ぶ僕に、彼女はクスクスと笑いを零す。



「なぁに、もう」



「ティア……」



「もう、ユリウスってば」



「好きだよ」



「っ!!」




 真っ直ぐに彼女の綺麗な瞳を捉えてそう言えば、彼女の目はさっきよりも大きく見開かれる。


 そして直ぐにリンゴのように真っ赤になって、その可愛い顔を手で隠す。




「幼馴染、なんて関係じゃ物足りない。好きだよ、ティア」



 一歩、また一歩と彼女に近づけば、彼女も一歩、また一歩と後ろに下がる。




「なんで逃げるの?」


「っ、だ、だって……」


「だって?」


「ドキドキしすぎて心臓が今にもとび出そうなんだもの……」




 真っ赤な顔で真剣にそんな風に言った彼女。

 そんな姿が可愛くて、愛おしくて、僕はクスリと笑う。




「なんで笑って……」


「好きだよ」


「っ!! だ、だから――」


「好きだ」




 そう言って彼女の腕に優しく触れる。

 顔を隠す手をゆっくりと下ろせば、可愛い顔が現れる。



 そっと顔に手を添えれば、ティアは声にならない声を漏らして固まってしまう。



 そんな姿も可愛くて、愛おしくて……




 この唇を今すぐ奪ってやりたい衝動に駆られるも、ゆっくり焦らしていくのも悪くないかもしれない。



 ――と、悪い考えが脳裏を過ったのはティアには内緒の話だ。






ユリウス if ~fin~








20220331.



【ご報告】


この度、本作

『乙女ゲームの設定で私に義弟なんていなかったはずだけど、トキメキ止まらないので悪役令嬢辞めて義弟に恋していいですか?』

が、タイトルそのままに電子書籍として刊行される事が決定しました!!!


これも、全て応援してくださっている読者の皆さまのおかげです。本当にいつもありがとうございます!!!


まさか、小説を書き始めて10ヶ月弱でこのような報告ができるとは思っておらず、心から感謝の気持ちでいっぱいです。


発売レーベル、発売日、イラストレーター様等は情報解禁されましたら再度ご報告させていただきます。

もう少しお待ちいただけると幸いです。

活動報告、SNS等で順次ご報告させて頂きます!


今後も何卒よろしくお願いいたします!!



20220331.

雨宮レイ.



3月もありがとうございました!!!

4月もよろしくお願いいたします!!!!!


いいねや感想、ブックマーク、評価いつも励みになってます!ありがとうございます!!!





☆追記☆


2022年4月7日にエンジェライト文庫様より発売いたします!

イラストは龍翠先生に描いていただきました!

めちゃくちゃ可愛いティアとウィルがとにかく尊いデザインとなっております!


表紙イラストに負けないくらい、内容も面白く仕上がっているので、是非お手に取っていただけると嬉しいです!⸜❤︎⸝


書報も載せていただきました!

書報は⇣⇣⇣からページを飛べます!


20220405.

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― 新着の感想 ―
[一言] おめでとうございます! いつも楽しく読ませて頂いております。(*´ω`*) ユリウスルート…いいですね… 誰のルートでもいいけれどとりあえずティアには幸せになって欲しいです。 夏葉ちゃんも……
感想一覧
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