74.【ランクイン記念SS】僕の天使が幸せになるその日まで(ユリウス目線)
ブックマーク&作品評価ありがとうございます!!!
異世界転生/転移〈恋愛〉にて日間ランキング入りしました!ありがとうございます!!!
「ユリウスお兄様っ!」
正直、僕の妹が世界でいちばん天使だと思う。
「今日はクッキーを焼きましたの!」
美味しそうな食欲をそそるクッキーの美味しそうな匂いを漂わせたバスケットを持って、頬には少し白い粉をつけて僕の元まで小走りでやってくる天使。
その頬についた粉を払ってあげれば、少し頬を赤くさせ、恥ずかしさからか少し目を潤ませる姿はより可愛い。
「ありがとうっ、ございます……っ!」
「どういたしまして。僕の可愛いお姫様」
妹の前での僕はつい頬が緩んでしまいよく笑う。それは意識してそうしている訳ではなく、本当に無意識にそうなってしまうんだ。
でも、そんな世界一可愛い僕だけの天使は最近僕以外の男をその目によく映す。
今よりももっと小さい頃は、『大きくなったらお兄様と結婚します!』なんて言ってくれていた。
最近そう言ってくれなくなったことに少し寂しさを覚えつつも、その視線の先を辿れば僕の可愛い弟がいる事にどこかホッとしたような、でも悔しいような、よく分からない形容し難い感情が心の中に生まれる。
僕の可愛い天使のティアは、義弟のウィルがこの家に来てから少しだけお姉さんになったと思う。
元々年齢に合わない賢さを持った子だとは思っていた。それでも末っ子だったティアは弟が出来たことによって少し大人へと成長した。
そんなティアが可愛くて。時々ちょっと背伸びをするティアが微笑ましくて。これまで見せることのなかった感情を見せるようになったことが嬉しくて。
でもその視線の先に僕が居ないのは悲しくて。
……様々な感情を見せるようになったのは、僕もなのかもしれない。
でも、どこか親目線のようになってしまう自分もいる。
僕がどんなにティアを好きでも。愛していても。それは家族に対する気持ちの範疇だ。勘違いされやすいけれど、それ以上の気持ちは持っていない。
ティアには好きな男と結婚して幸せになって欲しい。出来ればその相手は僕が認めた男であって欲しい。
ずっとそう思っていた。
……でもそれはもう心配いらないみたいだ。
「お疲れ様、ウィルっ!」
「ありがとうございます、姉上」
剣術の稽古が終わり僕たちの元へとやってきたウィルにティアは持っていたタオルを渡し、それを嬉しそうに受け取るウィル。
きっとこの2人は……
そう思っても口には出さない。何がどうなるか、未来なんて誰にも分からない。
それに、大事な2人だからこそ焦らずじっくり距離を縮めていって欲しい。
まぁ、そんな急に大切な妹を取られるのも僕が嫌だってだけなんだけどね。
いつか僕の天使が、僕じゃない誰かの天使になる日まで。
どうか可愛がらせて欲しい。大切にさせて欲しい。
どうか、僕の天使が幸せになるその日まで。
君は僕の大切な人であって欲しい。僕の元から離れていかないで欲しい。
幸せになるその日は、笑顔で、君の幸せを願って離れるから。
20210929.
次回更新予定日は10月2日です。
本日9月29日に異世界転生/転移〈恋愛〉にて日間ランキングに初ランクインしました!
そのため急遽感謝の意を込めてSSを更新させて頂きました!本当にありがとうございます!!
急にPVが伸びていて驚きました。
普段ランキングは確認しないので、まさかランキング入りするとは思ってなくて、自分の名前を見つけてプチパニックでした(笑)
え、え??バグ!?!?ってなりました(笑)
この作品を読んでくださっている方、ブクマしてくださってる方、感想くださってる方、評価してくださってる方、本当に本当に感謝です!!ありがとうございます!!
これからもよろしくお願いいたします!
雨宮レイ.




