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第1話 おかえりなさいませ

挿絵(By みてみん)

表紙イラスト/遥彼方さん



サビーナ(16)

挿絵(By みてみん)


セヴェリ・オーケルフェルト(23)

挿絵(By みてみん)


リックバルド(29)

挿絵(By みてみん)

漫画/貴様 二太郎さん

挿絵(By みてみん)


「貴女まで咎人にさせるわけにかいかないのです」


 こんな時にまで優しい笑みを向ける彼に、サビーナは力の限り叫ぶ。


「たとえ貴方が地に落ちようと!! 私は決して貴方を見捨てたりはしません!!」


 すると彼は困ったように、悲しそうに、でもどこかほんの少し嬉しそうに。

 緑青色の瞳をサビーナに向けた。


「苦労を、かけますよ」

「承知の上です!!」


 そんな苦労ならばいくらでも我慢できる。

 彼のためならば、いくらでも。


 二人は互いの意思を確認するように頷き合うと、共に愛する故郷を後にするのだった。



 ✳︎✳︎✳︎




 アンゼルード帝国という国で生まれ育ったサビーナには、血のつながらないリックバルドという兄がいる。

 その兄がオーケルフェルトに仕える騎士だった事もあり、リックバルドの口利きでサビーナはオーケルフェルト家のメイドとして働いていた。


 屋敷の当主のマウリッツ・オーケルフェルトとは違って、下働きの者にまで声をかけてくれる優しいセヴェリ。

 サビーナの作ったボソボソのクッキーですら、喜んで食べてくれる。


挿絵(By みてみん)「本当に美味しいんですよ。……この味は、亡くなった母が作ってくれたクッキーによく似ている」

挿絵(By みてみん)「アデラ……様の……?」

挿絵(By みてみん)「ええ、懐かしい味です。また、是非作って下さい」




 屋敷内を歩いていると、兄のリックバルドが妹を心配して声をかけてくれた。

 ちなみにこの兄は、とんでもない横暴兄。身長193cmで細身の大男だ。


挿絵(By みてみん)「あんまり部屋の中で裸でいるんじゃないぞ」

挿絵(By みてみん)「し、下着は着けてるから大丈夫だよっ」

挿絵(By みてみん)「全く、裸族が……」


 現在は屋敷住まいだが、実家では風呂上がりは裸族であったサビーナ。それは血のつながらない母親(リックバルドの本当の母親)の影響であった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 簡易版の連載スタートおめでとうございます(*´ω`*) まさに絵ノベルですね♡ >リックバルドの口利きでサビーナはオーケルフェルト家のメイドとして働いていた。 ここが過去形になっていて、最…
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